東京MX “ランボルギーニ問題”で謝罪「放送責任は当社にある」 事実関係の調査進める意向

[ 2020年1月21日 14:22 ]

番組から優勝者に贈られるとされた車(ユーチューブ「東京MXテレビ 欲望の塊公式チャンネル」から)

 東京MXテレビが昨年放送したバラエティー番組「欲望の塊」の優勝賞品だったランボルギーニ社製の超高級車が収録から1年たっても優勝者に届いていない問題で、同局は21日、同社の公式サイトで見解を示し、騒動を謝罪した。

 番組について、同社は「優勝賞品の出演者への受け渡し、タレントへの出演料及び制作会社への制作費の支払いが番組を企画した会社からなされていないことを当社調査において確認いたしました」とトラブルを調査で確認したことを明かした。

 そのうえで同番組が「外部からの企画持ち込み及び制作により放送したもの」だとしつつも「当社が制作著作権を保有しない番組でありますが、放送責任は当社にあると考えております」と自社の責任を認めた。

 「出演料(宣伝費)とされる150万円については、当社は把握しておらず、番組内における表記もありませんでした」とし、「当社では代理店の会社登記確認と番組内容について台本と納品された完成品(完パケ)の考査などを実施し、放送に至った経緯にあります。しかしながら、制作過程のチェックや優勝賞品の受け渡しが完了したのかを確認するべきだったと反省しております」と記した。

 代理店から優勝賞品に関するトラブルがあるとの連絡はなかったとし、今回の報道が出るまで「今回の事態を把握出来ておりませんでした」とも。「番組企画会社へ事実確認するも、現在、連絡が取れない状況にあります」とも明かしつつ、「当社といたしましては、放送局の責任として今回の事態を重大な問題と認識しており、引き続き事実確認の調査を進め、番組企画会社と関係当事者との間の解決に向け努力してまいります。合わせて再発防止のための管理体制の強化について検討を進めてまいります」なとど記し、騒動を謝罪した。

 公式サイトで発表された文章は以下の通り。

番組「欲望の塊」について

 2019年1月~3月の深夜(毎週火曜27時10分~27時40分)に当社で放送しました番組「欲望の魂」をめぐり、優勝賞品の出演者への受け渡し、タレントへの出演料及び制作会社への制作費の支払いが番組を企画した会社からなされていないことを当社調査において確認いたしました。

 本番組は、外部からの企画持ち込み及び制作により放送したもので、当社が制作著作権を保有しない番組でありますが、放送責任は当社にあると考えております。

 一連の報道で指摘されている出演料(宣伝費)とされる150万円については、当社は把握しておらず、番組内における表記もありませんでした。

 従いまして、当社では代理店の会社登記確認と番組内容について台本と納品された完成品(完パケ)の考査などを実施し、放送に至った経緯にあります。しかしながら、制作過程のチェックや優勝賞品の受け渡しが完了したのかを確認するべきだったと反省しております。

 また、放送終了後の昨年4月以降、代理店から優勝賞品に関するトラブルがあるとの連絡は当社になく、今回の事態を把握出来ておりませんでした。

 番組冒頭で紹介された優勝賞品である高級外車は、当社の調査の結果、所有権が番組企画会社に移転されていないことが判明しましたが、番組企画会社へ事実確認するも、現在、連絡が取れない状況にあります。

 当社といたしましては、放送局の責任として今回の事態を重大な問題と認識しており、引き続き事実確認の調査を進め、番組企画会社と関係当事者との間の解決に向け努力してまいります。
 合わせて再発防止のための管理体制の強化について検討を進めてまいります。

 出演者の皆様、関係者の皆様を始め、視聴者の皆様には、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

2020年1月21日
東京メトロポリタンテレビジョン株式会社

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