ZOZO前澤氏、社長退任理由は「宇宙にどうしても行きたい」 新事業にも意欲

[ 2019年9月12日 18:22 ]

会見で、手を顔にやる前沢氏(撮影・木村 揚輔)
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 ソフトバンク傘下のヤフーと資本業務提携することを発表し、自らも代表取締役を退くことを明かしたZOZOの前澤友作氏(43)が12日、会見を開いた。

 この日の会見には「Let's Start Today」と、前会社名「スタート・トゥデイ」が含まれた文字が描かれた白いTシャツ姿で臨み、「この日を迎えられたことを大変うれしく思ってます。私自身は本日を持ってZOZO社の代表取締役を辞任します」と挨拶した。

 「ついに前社長ということになりました。今回の資本業務提携につきまして、もの凄いシナジー効果が出る提携なのではとZOZO側もヤフーさん側も思っていて、両社の今後の成長を心から祈るばかりです」とコメント。

 退任を決めた理由について「私事ですいません。以前から宇宙に行きたいと話していますが、現在も計画は順調に進んでいます。宇宙にどうしても行きたいので、宇宙に行くためのトレーニングが必要で、その準備をするためにも今回スッキリと社長を辞めることにしました」と発言。

 また、今後については「新たな事業をやりたいです。自宅の6畳一間で会社を立ち上げたあのワクワク感、あの時の興奮が忘れられない。具体的に何をやるかはまだ決めていませんが、新しい事業をやりたい」と思いを述べた。

 前澤氏は1975年11月22日生まれ、千葉県出身の43歳。早稲田実業高を卒業後、音楽活動に力を入れるため半年間渡米した。98年に有限会社スタート・トゥデイを設立し、2018年に株式会社ZOZOに社名を変更。創業者として代表取締役を務めていた。

 また、18年の4月にタレントの剛力彩芽(27)との交際が発覚。同年9月には、米宇宙ベンチャー「スペースX」開発中の大型ロケット「BFR」での月旅行の初の契約者となることでも話題となった。19年1月にはツイッターで、フォロワー100人に100万円をプレゼントする総額1憶円の「お年玉キャンペーン」を実施。注目を集め、リツイート数は世界記録を更新し、フォロワー数も企画実施前の約50万人から一時は600万人を超えた。

 前澤氏の総資産は2830億円で18年の長者番付18位を誇り、ZOZOは17年に時価総額1兆円を突破。しかし、19年1月下旬に3月期の業績予想を下方修正し、売上高を従来の1470億円から1180億円に引き下げると発表した。PB事業が想定よりも伸びなかったことが要因とされ、純利益予想も280億円から178億円に引き下げた。ブランドの“ZOZO離れ”も表面化し、転換期を迎えていた。

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2019年9月12日のニュース