テレ東社長 「きのう何食べた?」続編制作は「必ず実現したい」

[ 2019年7月4日 12:32 ]

テレビ東京「きのう何食べた?」ダブル主演の西島秀俊(左)と内野聖陽
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 テレビ東京の小孫茂社長(67)が4日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、4月クールの深夜ドラマ「きのう何食べた?」(金曜深夜0・12)の続編について「必ず実現したい」と力を込めた。

 小孫社長は「きのう何食べた?」の続編について「私は実現性がないことは言わない主義。実現性があると思って口にしている」とキッパリ。「視聴者の声は私にも届いている。関係者の方々にも届いていると思っている」としたうえで「どこの時期になるかわかりませんが、必ず実現したい」と力を込めた。ただ、ドラマシリーズなのか、スペシャルドラマなのか、映画なのかなど、続編の形態について「詳細は今の時点は申し上げかねる状況」とした。

 同作では、ダブル主演を務める俳優の西島秀俊(48)と内野聖陽(50)を含め、人気の俳優が多数出演している。そうしたキャスト陣のスケジュールという意味でも、続編の実現性も気になるところだが、「(キャストへの打診を)していないと、社長ごときが願望で記者会見で言うわけない。その辺も踏まえて発言しているつもりです」とコメント。「私自身が全国で5本の指に入る視聴者側のファンだと思っている。願望が行き過ぎている面もあるが、やるべき行動は担当のほうで取っていると聞いている」と続けた。

 同作は「モーニング」(講談社)連載中で単行本累計発行部数500万部を超えるよしながふみ氏の同名コミックが原作。料理上手で几帳面な倹約家の弁護士・筧史朗(通称シロさん)とその恋人で人当たりが良い美容師・賢二(通称ケンジ)の同居生活を食を通じて描く人気ドラマ。人気コミックの実写ドラマ化とあり、放送前から話題となっていた同作。放送後には「きのう何食べた?」が世界トレンド1位になる盛り上がりを見せた。初回平均視聴率3・2%と好スタート。見逃し配信は同局の無料動画配信サービス「ネットもテレ東」で配信開始から11話までで100万回再生を超え、トータルで1360万回を突破し、同局の歴代最高再生数を記録するなど、大きな反響を呼んでいる。6月29日放送の最終回(第12話では、視聴率も番組最高の3・7%を獲得し、有終の美を飾った(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。BSテレ東では、7日(日曜深夜0・00)から放送をスタートする。

 また、6月13日~7月7日は東京・渋谷GALLERY X BY PARCOで初の展覧会「きのう何食べた展」を展開中。小孫社長はこの展覧会についても「私の想定をはるかに上回る人気になった。一部の商品がまた一時的に品切れになっているという現象があった」とほくほく顔。「東京のあと、もったいないから他でもやるかなという発想は現場は持っているようです」と地方開催にも含みを持たせた。

 小孫社長は5月の定例社長会見でも同作について「ネットの世界でもいろいろな再生回数の記録を依然として続けております。そういう皆さんのご要望に応えるためにも、パート2とか、スペシャルとか、新たなコンテンツ、次のシリーズを作っていけたら」と話していた。

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2019年7月4日のニュース