小林涼子 水谷豊は「父のよう」 10日公開映画でヒロイン

[ 2019年5月8日 13:49 ]

神戸の象徴・ポートタワーと“ツーショット”にご機嫌の小林涼子(撮影・井垣 忠夫)
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 女優の小林涼子(29)が10日公開の映画「轢(ひ)き逃げ―最高の最悪な日―」でヒロインを演じた。監督、脚本の水谷豊(66)から演技指導も受けた昨春、神戸市でのロケは2週間。取材では三宮周辺のケーキ店について「おいしい店が競い合っててクオリティーが高い」と強調。撮影については、演技前ではなく演技後にされた指導について、「見てくださって、アドバイスされる。チャレンジさせてもらえるのは恵まれていた」と感謝した。

 作品は、結婚式を目前にしたエリート社員(中山麻聖)が車で若い女性を轢き逃げしてしまう。副社長の一人娘である婚約者(小林)との打ち合わせに急いでいた。自宅へ戻ると、テレビは女性の死亡を告げていた。

 30歳を前に、結婚に出産、転職など「これからどう生きて、どんな役者になるのか、不安な時期」に巡ってきた出演依頼。日々の撮影前「きょうも頑張ろうね~」とハグしてくる水谷に「“働いて当たり前”と思われて当然なのに」と熱意に触発された。さらに劇中で着るウエディングドレスも水谷自ら付箋をつけたカタログを渡されたそうで「まるで父のように選んでくださって」と発奮した。撮影を終えて「望まれないとできない仕事。でも望まれるようになっていきたい」と女優業への意欲を語った。

 ≪中山麻聖は高校の先輩≫中山は小林にとって東京・堀越高の1学年先輩で、同じコースを履修し一緒の教室で学んだ。俳優三田村邦彦(65)の三男として知られ、今作が卒業以来の再会。同校では「制服のボタンも一番上まで締めている印象」の優等生だったが、劇中の接見室で再会するシーンでは絶食と不眠を自らに課して現れた。「私も体を絞って臨みましたが、コケコケの姿を見て、同じ方向に走ってくれていたんだと。涙が出る切なさがありました」と振り返った。

 ◆小林 涼子(こばやし・りょうこ)1989年(平元)11月8日生まれ、東京都出身の29歳。雑誌「ニコラ」の専属モデルから07年のドラマ「砂時計」や08年「魔王」に出演。放送中のABC系ドラマ「やすらぎの刻~道」では小夜子先生を演じる。

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