チューバッカ死す スターウォーズで名演のピーター・メイヒュー氏死去 74歳

[ 2019年5月3日 12:37 ]

74歳で死去したピーター・メイヒュー氏(AP)
Photo By AP

 人気映画「スター・ウォーズ」シリーズで、深い体毛に覆われたチューバッカ役を演じたことで知られるピーター・メイヒューさんがテキサス州の自宅で死去。2日に家族が公表したもので74歳だった。

 英国出身のメイヒューさんはロンドンの病院で職員として働いていたときに、たまたま映画を取り終えたジョージ・ルーカス監督(74)と出会い人生が激変。同監督が「スターウォーズ」で登場する森林惑星キャッシークに住むウーキー族の戦士というチューバッカ役に、身長2メートル21のメイヒューさんを抜てきしてハリウッド・デビューを果たした。

 米国の女性と結婚して2005年に米国籍を取得。しかしAP通信によれば、同氏のビッグサイズはもともと先天性の遺伝子疾患でもある「マルファン症候群」に起因しており、晩年は呼吸器系統の障害に苦しんで歩行もおぼつかずに車いすでの生活を送っていたと伝えられている。

 同作品で無法者のハン・ソロ役を演じ、チューバッカとのコンビが世界的な人気を呼んだ俳優のハリソン・フォード(76)は「彼は紳士で威厳があってしかも貴重なキャラクターでもあった。我々は映画ではパートナーだったが、私生活でも30年以上にわたって友人だった」と追悼のコメント。ルーカス監督も「ピーターはウーキー族にもっとも近い人類だった。素晴らしい人間で、よき友人でもあっただけにとても悲しい」とその死を悼んだ。

 ルーク・スカイウォーカー役の俳優マーク・ハミル(67)も「大きな心を持ったビッグマンでした。いつも私を笑わせてくれまし、心から愛した友人でした。彼と知り合えたことと、思い出を分け合えたことを誇りに思います」とツイート。ひとことのセリフもなかった役柄だったが、メイヒュー氏が作品の中で残した存在感の大きさは、共演者の多くが認めるところだった。

 なお2015年の「フォースの覚醒」の一部から、チューバッカ役はフィンランド出身で、米ペン州立大のバスケットボール選手だったヨーナス・スオタモ(32=2メートル12)が担当している。

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