hideさん追悼イベントに3000人 音楽もファッションも「何年経っても色あせない」

[ 2019年5月2日 14:50 ]

「hide Memorial Day 2019~春に会いましょう~」の祭壇に飾られた愛用のギターや衣装、愛車など
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 1998年に急逝した「X JAPAN」の元ギタリストでミュージシャンのhideさん(享年33)を偲ぶイベント「hide Memorial Day 2019~春に会いましょう~」が命日の2日、神奈川県川崎市の「CLUB CITTA’」で開催された。時折、雨が強く打ち付ける中、多くのファンが参列。午前11時からの献花式前には関係者による法要が営まれ、早く到着したファンたちとともに黙とうを捧げた。

 黄色を基調にした花畑のように飾られた祭壇には、hideさんが生前着用してきた衣装や愛用のギター、こだわって特注した愛車「ジャガー・デイムラー ダブル シックス」を展示。ステージ上に設置された大型スクリーンには、幼少期の姿や様々な表情を見せる約100枚もの写真やヒストリー映像が映し出された。hideさんの愛用していた衣装やパソコンの一部を収めたスケルトンスピーカーを初使用した演出もされ、ファンはガーベラの花を1本ずつ手向けながら、涙をぬぐった。

 ライブハウス時代の「X」のときから、hideさんのファンだという、練馬区の50代女性は、その魅力は「全然、色あせていない。新しいファンがどんどん増えている」と喜びを噛みしめる。しかし、献花式の映像で「生まれたときと亡くなった年の写真が並んでいて、つらくなってしまった」としんみり。いまだ悲しみは癒えることはないが、今後も「(hideさんの生きた証を)広げていくのが役目」と話した。

 「何年経っても色あせないファッションや音楽が素敵」とhideさんの亡くなった年に生まれた20代女性は、40代の母とともに献花式に参列。1年ほど前から娘がhideさんの音楽を聞きはじめ、母子でファンに。昨年の献花式にも参列したという。ちょうどX世代の母は「(当時を)もうちょっと深く知っていれば、娘にもっと話してあげられたのに。惜しい時代を過ごしてしまった」と少し残念そう。「これからグッズを買って、献花してきます」と会場の入り口に向かった。

 この日夜には、チケットが完売となったフィルムライブ「hide FILM ALIVE」が行われる。献花式と合わせファン約3000人の来場が見込まれている。

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