爆笑問題が選ぶ「平成の10大会見」 第1位は今でもコントのネタにする“アレ”

[ 2019年4月21日 10:30 ]

平成に行われた会見を振り返り「1位ささやき女将」の色紙を持つ爆笑問題の田中裕二(左)と太田光(撮影・三島 英忠)
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 平成も残すところ、あと10日。スポニチ本紙芸能面では「平成10大〇〇」を連載します。時代の潮流に敏感な著名人が平成の30年をさまざまなテーマで振り返ります。初回はお笑いコンビ「爆笑問題」が選ぶ会見ベスト10。時代を映す爆笑の会見がランクインしました。

《ささやき女将は最高の喜劇》※ランキングは下記

 田中裕二 いろんな会見があったね。ほとんど当時、漫才のネタにしたけど。そうそう、これ。ささやき女将は今でもネタで「頭真っ白」ってやっている。

 太田光 (イチロー風に)あれはギフト。マイクの性能の良さだったり、女将と息子の親子関係があって引き起こされた喜劇なんだよね。女将が「頭真っ白って言え」ってささやくと息子がそのまま言うんだから。

 田中 コントとして最高だった。

 太田 ダントツだね。会見している方はそんなつもりはないけど、見ている方は“ずっと聞こえてるよ”ってなっていた。女将が息子に伝えた言葉はもちろん、家族の関係とかも分かった。コントとしてあんな見事な会見はないよ。

 田中 登場人物が2人の劇場型会見は籠池夫妻。

 太田 旦那がステテコ姿で出てきて「なんとかの夏の空…」みたいに詠んでいる時に後ろで奥さんが拝んだりしている。

 田中 何を拝んでるんだ。そして何を詠んでるんだ。

 太田 今後も期待したいな。劇場といえば、松居一代も凄かったね。「お母ちゃん」って。

 田中 記者会見中に電話すんなよって話だけど。何で電話してるんだ。

 太田 あっけにとられたけど、そういう意味なら泰葉もベスト10に入れたい。海老名家は脈々と頑張っているからね。「金髪豚野郎」は印象に残った。

 田中 インパクトなら男・山根もあったよね。

 太田 「おはようございますでございます」って「ございます」を2回重ねる。これってできそうでできない。

 田中 そもそも(本人が自称している)「歴史の男」って意味分かんないからね。「歴史に名を残すほどの人間だ」と言いたいんだろうけど。

 太田 言葉のインパクトは勝新太郎さんの「もうパンツははかない」だね。

 田中 今ならコカインで逮捕されて、あの会見じゃ怒られるけど、許される時代だった。

 太田 そもそも勝新に道徳的なことを求めたことがないからね。

 田中 まさに昭和のスター。

 太田 若人あきらは昭和に活躍したけど、失踪は平成だったね。

 田中 忘れたって会見なのに、世の中の人は忘れていない。その後、記憶はどうなったのか?

 太田 「記憶がない」って会見で繰り返していたけど、いろいろネタにできる。好きなんだよ、この会見。

 田中 この前、頭を打った時も使っていたもんね。

 太田 懐かしさを感じる会見だと佐村河内氏。

 田中 あれは出オチ。誰?って。それまではサングラスにロン毛だったのに会見場に出てきたら外見が変わりすぎていた。

 太田 おまえか?ってなったよね。顔にばんそうこうを貼って出て来た大臣もいた。

 田中 あれは出オチではないんだよ。出てきて笑っちゃうというより何なんだってなったから。結局、何だか分かんない。

 太田 気になって会見の内容が入ってこなかった。内容よりもほかのことに目が行ったのは野々村氏の号泣会見だね。

 田中 あれは事実の方がインパクトが強すぎてコントにできない。「ご覧ください」ってVTRを紹介することしかできなかった。こんなに泣く?大人で。コントを超えたという意味でこれが2位だね。

 太田 こうして見ると、平成はコンプライアンスの時代っていうけど、危機管理できていたのかなあ。

《涙が印象的だった千代の富士引退 「山一」経営破綻》

 田中 10大会見は爆笑だけど、涙が印象に残った会見は横綱千代の富士の引退会見(91年=平3)、山一証券経営破綻会見(97年=平9)。

 太田 千代の富士の「体力の限界」は好きな言葉。ギブアップって意味だけど、格好良く聞こえたね。

 ◆爆笑問題が選ぶ「平成の10大会見」ランキング◆

【1位 ささやき女神(平成19年)】
 12月、高級料亭「船場吉兆」で産地偽装が発覚。謝罪会見場で女将が隣席の息子(取締役)にささやいて指示。マイクが声を拾っていることに気付かない様子で繰り返した

【2位 野々村氏号泣(平成26年)】
 7月、政務活動費をだまし取った疑いで野々村竜太郎兵庫県議が会見。「やっと議員になったんです!」などと号泣」

【3位 佐村河内氏ゴーストライター問題(平成26年)】
 3月、耳が聞こえない作曲家として活動していた佐村河内守氏がゴーストライター問題で会見。大きく変化した風貌で登場

【4位 男・山根(平成30年)】
 8月、日本ボクシング連盟の山根明会長が会見で辞任表明。助成金流用疑惑や「奈良判定」と呼ばれる不正判定疑惑で批判された

【5位 松居一代離婚(平成29年)】
 12月、女優松居一代が会見し、俳優船越英一郎との離婚成立を発表。途中で突然、マイクの前に立ったまま「お母ちゃん」と電話

【6位 若人あきら失踪(平成3年)】
 3月、静岡県熱海市へ行ったタレント若人あきら(現・我修院達也)が行方不明に。3日後に小田原市で発見された。会見で「分からないことが分からない」

【7位 泰葉離婚(平成19年)】
 11月、歌手の泰葉が落語家春風亭小朝との離婚を発表。金屏風(びょうぶ)をバックに小朝と弟2人が同席。その後、ブログで小朝を「金髪豚野郎」と呼んだ

【8位 ばんそうこう大臣(平成19年)】
 7月、事務所問題を抱えていた赤城徳彦農水相が顔に複数のばんそうこうを貼った姿で会見。ケガの理由を「何でもない」としたため謎が深まった

【9位 勝新太郎パンツ事件(平成2年)】
 1月、俳優の勝新太郎がコカインなどを下着に入れて持ち込みハワイの空港で逮捕された。「もうパンツははかない」は会見での釈明

【10位 籠池夫妻(平成30年)】
 5月、森友学園の補助金詐取事件で詐欺罪などで勾留されていた籠池夫妻が約10カ月ぶりに保釈された。“夫婦漫才”は健在。会見で妻が「お父さんと結婚して良かった」(肩書は当時)

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