平成最後の本屋大賞は瀬尾まいこ氏「そして、バトンは渡された」

[ 2019年4月9日 19:35 ]

瀬尾まいこ氏の「そして、バトンは渡された」(文藝春秋)
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 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2019年本屋大賞」の発表会が9日、東京都内で行われ、瀬尾まいこ氏の「そして、バトンは渡された」(文藝春秋)が大賞に選ばれた。

 2004年にスタートし、16回目。平成最後の本屋大賞となった。

 「そして、バトンは渡された」は血のつながらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わった17歳・森宮優子を描く感動作。登壇した瀬尾氏は「書店員の方々からは書いてよかったとホッとする感想や分かっていただいているんだとうれしくなる感想がいっぱいで励まされました。ポップやフリーペーパーなど、私の身内だっけというぐらいに愛情を注いでいただいて、本当に感謝しかないです」と謝意を表した。

 翻訳小説部門第1位はアンソニー・ホロヴィッツ著、山田蘭訳「カササギ殺人事件」(東京創元社)。

 全国の493書店、623人の書店員が投票した。

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