「ザ・スターリン」元メンバー・遠藤ミチロウ、膵臓がん公表

[ 2018年11月16日 05:30 ]

遠藤ミチロウ
Photo By 共同

 パンクバンド「ザ・スターリン」元メンバーのミュージシャン、遠藤ミチロウ(68)が、10月に膵臓(すいぞう)がんの手術を受けたことを15日、公式ホームページで発表した。同日は68歳の誕生日だった。現在は自宅で療養しながら通院、リハビリ中という。

 所属事務所によると、8月に体調不良から入院したところ検査でがんを発見。ライブ予定を全てキャンセルし、先月22日に手術したという。遠藤は「いつごろまた歌えるようになるかは予測がつきませんが、今後ともよろしくお願いします」とコメントしている。

 1980年、自身がボーカルのザ・スターリンを結成。鳥の生首を客席に投げつけたりマイクではなく拡声器で歌うなど、過激なライブと言動が話題となり、アングラパンクのカリスマとなった。代表作はアルバム「STOP JAP」「虫」など。スターリン解散後もソロ、バンドで活躍。「日本パンクのゴッドファーザー」とも呼ばれている。

 福島県二本松市出身。2011年の東日本大震災後は「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げ、被災地支援ライブを開催。福島をテーマにした映画を監督するなど、故郷の復興に尽力。2015年には膠原(こうげん)病を患っていると明かしていた。

 ◆遠藤 ミチロウ(えんどう・みちろう)1950年(昭25)11月15日生まれ。福島県二本松市出身の68歳。山形大卒。80年「ザ・スターリン」結成、82年「STOP JAP」でメジャーデビュー。85年解散。ビデオ作品だけリリースする「ビデオ・スターリン」などを経て、89年「スターリン」を結成。93年に解散した。ドキュメンタリー映画「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」(16年公開)では監督も務めた。

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2018年11月16日のニュース