佐々木勇気六段 羽生善治竜王を下し決勝進出 決勝の相手は藤井聡太七段

[ 2018年9月2日 22:00 ]

佐々木勇気六段
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 インターネットテレビ局「AbemaTV」で2日に放送された将棋の非公式戦企画「第1回AbemaTVトーナメント inspired by羽生善治」の準決勝3番勝負で、佐々木勇気六段(24)が羽生善治竜王(47)をストレートの2連勝で下し、決勝に進出した。決勝では現役最年少の高校生棋士、藤井聡太七段(16)と対戦する。

 この棋戦のルールを発案し、棋戦名にその名を冠する羽生は、先手の1局目で居飛車(相掛かり)、後手の2局目で四間飛車と戦型を変えて臨んだ。しかし中盤にじっくり時間を使い優位を築いた佐々木が、ともに100手未満の短手数で勝利を収めた。

 佐々木は昨年7月、藤井のデビューからの公式戦連勝を29で止め、初黒星を付けた因縁がある。藤井にとっては非公式戦ながらも、1年越しの雪辱なるかに大きな注目が集まりそうだ。

 この棋戦は持ち時間各5分で開始し、1手指すごとに5秒が加算されるという、チェスで用いられる「フィッシャールール」。羽生竜王の着想から設定され、将棋の“早指し王”を決める戦いとなる。

 決勝は9日午後8時から放送される。

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2018年9月2日のニュース