岡田准一 巨匠から殺陣のスピード名優ら上回るに「クラクラ」 西島秀俊からはまさかの苦情

[ 2018年8月27日 16:16 ]

映画「散り椿」完成報告会見に登場した(左から)木村大作監督、麻生久美子、西島秀俊、岡田准一、黒木華、池松壮亮
Photo By スポニチ

 V6の岡田准一(37)が27日、都内のホテルで行われた主演映画「散り椿」完成報告会見に、初共演となる俳優の西島秀俊(47)をはじめ、女優の黒木華(28)、麻生久美子(40)、俳優の池松壮亮(28)らと登壇した。

 作家葉室麟氏の時代小説が原作で、江戸時代を舞台に、岡田演じるかつて道場で「四天王」と評された武士・瓜生新兵衛が、上司の不正を告発したことがもとで藩を追われるも、亡き妻(麻生久美子)の願いを胸に帰郷。藩の不正や権力と向き合いながらも自らの生き方を貫く。日本を代表するカメラマンとして活躍し、監督としても09年の「劒岳点の記」で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した木村大作氏(79)がメガホンを取る。木村氏にとって3度目の監督作にして、初の時代劇。

 岡田は木村監督がカメラマンを務めた主演作「追憶」(17年)につづいてのタッグ。「映画界で生ける伝説を言われる大作さんにまた誘っていただいたことを光栄に思いながら、日々、大作さんと戦うつもりで、しびれる現場を今回も経験させていただいた」とあいさつ。本格的な時代劇での主演に「たくさんの先輩から、時代劇をできるようになってくれと言われて、それに向けて練習してきた。大作さんにここに連れてきてもらって、大先輩との答え合わせ、できていますか?と問いかけている。代表作になればいい。認めてもらえたらいいと思っている作品です」と力を込めた。

 木村監督の撮影について「大作さんは真剣勝負で、殺陣のシーンとかも1回しかやらない。その代わり、空気を撮るという撮影をしていて、ですけど、大作さんが最後日、戦いのシーンを撮った後、撮り切ったと思ったんだと思うん倒れられて、本当に凄い精神力、本当に集中して撮っているんだなと感じさせてもらった。僕らも心配しながら(撮影の再開を)待ってました」と意外なエピソードを告白。西島も「カメラポジションを決めて倒れられた」と振り返った。

 「美しい時代劇」を実現させた本作の魅力の一つが魅せる殺陣。「とにかく見たことないのがいい」という木村監督の言葉を具現化すべく、撮影の約3カ月前から岡田が作り上げた。木村監督は「岡田さんの素晴らしいのは自分が(殺陣を)見せられること。全部殺陣は岡田准一さんにつけていただいた。その相手をした西島さんがそれに対応したという素晴らしい殺陣になっています。全部1カットで撮っています」と力説。

 岡田の殺陣についても「スピードに関して言ったら、三船敏郎、高倉健、仲代達矢、勝新太郎を上回るスピード。スピードだけって思われるかもしいれないが、殺陣っていうのは斬ったあとの姿が美しくないと、十段ぐらいの人が見ると“それは殺陣ではない”と言われると。岡田さんもそういう人たちに見られても素晴らしい殺陣だと言われるように頑張ってきた」と絶賛。その言葉に、岡田は「すごい人達の名前が出てきたので、クラクラして、どうしたらいいのかわからない」と思わず動揺。

 そんな岡田との殺陣について聞かれた西島は「岡田くんが一番ひどかったのが、3カ月、作ってきて、練習してきた殺陣を当日の朝、変えたっていう。本当にヒリヒリしました」とまさかの苦情。岡田は「ヒリヒリしましたよね。大作さんは空気を撮りたい方なので、予定調和にならないように、当日、ちょっとヒリヒリしたほうがいいかなって」とニヤリ。それでも、西島は2度、変更の提案を“流した”といい、「3回目ぐらいに、わかったよ!って言ってくれて。西島さんだからできることだったし、動きも先輩として受け止めてくださった。粘って良かったです」と先輩に感謝した。

 その岡田の洗礼は、池松にもあったようで、「こちとら、素人ですから、どれでいいんですけど先生の言うことは聞かないと」と不満をポロリ。そんな2人に、岡田は「いろいろすいません。当日変えてすみません」と平謝りだった。

 岡田は妻で女優の宮崎あおい(32)の第1子妊娠を公表後、初めての公の場だったが、妻の妊娠については語ることはなかった。

続きを表示

2018年8月27日のニュース