桂文枝の元弟子が出版 京大芸人の先駆者「いい弟子を持ってよかったと思ってもらえるように」

[ 2018年8月27日 19:14 ]

小説「笑いの科学株式会社」を出版した夏川立也氏
Photo By スポニチ

 落語家・六代桂文枝(75)の弟子でコミュケーションプロデューサーの夏川立也氏(52)が文枝一門初の小説「笑いの科学株式会社」(アートダイジェスト)を出版。27日、大阪市内で取材会が開かれた。京大芸人の先駆者ともいえる夏川氏は「これからの若い人たちに読んでもらいたい。ドラマ化が目標」と語った。

 京大工学部在学中の1988年、夏川氏は文枝(当時は三枝)が落語以外の若手芸人を育成するために主宰した「維新塾」に合格し弟子入り。維新塾二代目の塾長も務めた。大学在学中に漫才コンビ「ザ・ブラザーズ」を組んだが芽が出ず、ピン芸人に。一方で、芸人時代から広告会社を起業。その後2006年頃から企業、学生相手に講演家として活躍した。その10年間で年間200回を超える講演会や研修会で披露してきた「吉本芸人として学んだビジネスコミュニケーション術」の集大成として小説化した。

 師匠・文枝については「いろいろありましたが、凄い方です。いい弟子を持ってよかったと思ってもらえるようになりたい」と夏川氏。巻末の解説文は文枝が寄稿。「私は何か賞にひっかかるような気がしてならない」と師匠から太鼓判。芥川賞を受賞したピース・又吉直樹(38)に負けじと、大きな賞に輝かないか。

続きを表示

2018年8月27日のニュース