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ひそかに期待している藤井七段の「新人王戦決勝3番勝負」進出

6月29日、竜王戦の対局で敗れた藤井聡太七段。扇子には「名人 羽生善治」と現竜王の名が揮毫(きごう)されていた
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 将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(15)がここ1週間で竜王戦と王座戦の決勝トーナメントの対局に続けて敗れ、ともに今年中のタイトル挑戦権獲得を逃した。

 公式戦29連勝時の雪辱を許した増田康宏六段(20)との竜王戦では、藤井は思わぬ“若さ”も露呈した。終盤に盤上に打ちかけた駒を引っ込めて、慌てて違う手を指したというもの。一度手を離したかどうかは微妙で、将棋ファンの反響も大きく、日本将棋連盟が「反則ではなくマナーの問題」と見解を示す異例の事態になった。表情に出してはいないものの、藤井も相当に苦い思いをしているだろう。

 2つの敗戦に肩を落としたファンも多いだろうが、記者として個人的には、藤井のタイトル戦挑戦を少しでも早く見たいという気持ちはそれほど強くない。近い将来、その時がやって来ることは間違いないからだ。それよりもひそかに期待しているのが、10月ごろに開催される若手棋戦、新人王戦決勝3番勝負への進出だ。

 新人王戦は10月1日時点で26歳以下、六段以下であることなどが出場条件。開幕時に四段だったため今期2度目の出場中の藤井だが、七段で迎える来期はもう出場できない。四段以下の「加古川青流戦」と五段以下の「上州YAMADAチャレンジ杯」はともに出場1度だけで卒業しており、若手棋戦はこの新人王戦が最後になる。

 新人王戦は条件を満たせば優勝した翌年以降も出場でき、3度獲得した棋士もいる。そして現在、2連覇中なのが先の増田だ。防衛制ではないため、トーナメントを2年連続で勝ち上がっている。そして今期、増田は8強、藤井は16強に駒を進めており、ともに勝ち進めば決勝3番勝負で激突する。

 藤井はプロ入り後、まだ番勝負は経験していない。3回戦から準決勝にかけても当然強敵が控えるものの、タイトル戦に挑む前に若手強豪を次々に破り、将来のライバル候補筆頭と目される増田と「若手最強」の座をかけた3番勝負となれば、盛り上がること必至だろう。ちなみに藤井は卒業間近にも関わらず、16歳で獲得すればやはり「史上最年少新人王」になってしまうのが恐ろしいところだ。

 羽生善治竜王(47)、佐藤天彦名人(30)、渡辺明棋王(34)らも新人王を経由し、力を蓄えてトップ棋士に上り詰めた。これまで世代を超越してきた藤井が「新人王」の肩書きにどれだけ魅力を感じるかは分からない。記者として特定の棋士に肩入れするのはよしとされないが、今期に限ってはほんの少しの願望とともに行方を見守りたい。(矢吹 大祐)

[ 2018年7月9日 11:00 ]

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