「万引き家族」今年邦画実写No・1スタート 是枝作品最高興収「そして父になる」超えへ 

[ 2018年6月11日 19:55 ]

カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールに日本作品として21年ぶりに輝く快挙を成し遂げ、大ヒットスタートを切った是枝裕和監督の最新作「万引き家族」(C)2018「万引き家族」製作委員会
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 今年5月に開催された世界最高峰の映画祭「第71回カンヌ国際映画祭」で、日本作品として21年ぶりに最高賞「パルムドール」に輝く快挙を成し遂げた是枝裕和監督(55)の最新作「万引き家族」が8日に全国329館で公開され、週末3日間(8〜10日)の興行収入は5億7814万5700円を記録。大ヒットスタートを切ったことが11日、分かった。配給元が発表した。 今年の邦画実写映画No・1のロケットスタートとなる。

 9、10日の土日2日間では興行収入4億4475万9800円を記録、先行上映(2、3日)を含めた累計では7億7193万8600円となった。また、上映後の出口調査では満足度91・7%の高数値をマークした。

 家族の在り方を問い続けてきた是枝監督が、今度は東京の下町を舞台に万引で生活費を稼ぐ一家を描く渾身作。城桧吏(かいり=11)演じる息子・祥太と協力して万引を重ねる父・治にリリー・フランキー(54)、その妻・信代に安藤サクラ(32)、信代の妹・亜紀に松岡茉優(23)、家族の“定収入”として年金をアテにされる祖母・初枝に樹木希林(75)と実力派をキャスティング。冬のある日、父子が凍えているところを見つけ、家に連れて帰る少女・ゆりを佐々木みゆ(6)が演じる。

 当初は全国200館規模の予定だったが、パルムドール受賞効果により329館に拡大公開。幅広い世代が詰めかけ、配給サイドによると、福山雅治(49)が主演し、カンヌ映画際審査員賞に輝いた「そして父になる」の興収32億円を超え、是枝作品歴代最高のヒットとなるのは確実だという。

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2018年6月11日のニュース