安室奈美恵 ラストツアー最終日でトーク解禁「この25年間が私の中でとても大切な思い出」

[ 2018年6月4日 04:00 ]

ラストツアーの最終公演を行った安室奈美恵
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 今年9月に引退する安室奈美恵(40)のラストツアーが3日、東京ドームで最終日を迎えた。コンサートで長らく“封印”してきたトークを最後の最後で解禁。揺るがぬ引退の決意を改めて伝え「この25年間が私の中でとても大切な思い出になりました」と涙ながらに感謝した。ノンストップで歌い踊り続けるスタイルを貫き、ソロ歌手史上最多の80万人を動員するツアーを締めくくった。

安室がしゃべった。全30曲を終えたフィナーレ。観客5万2000人の大歓声に手を振って応え、16人のダンサー一人一人とハグをすると、マイクを握って「今日はどうもありがとうございました」と感謝した。

 「今年の(デビュー日の)9月16日をもって引退させていただきます。デビューして25年間、いろいろな経験をしました。そしてたくさんのファンのみなさんに出会うことができました」

 「引退」の言葉に「嫌だ」「やめないで」と悲鳴が飛び交い、涙があふれた。ファンに「こんな私に素晴らしい思い出をつくってくれた」と10秒間、頭を深々と下げた。「これからもぜひ、たくさん素晴らしい音楽と出合ってください」と願うと、大きな拍手に包まれた。

 コンサートで本格的に話したのは10年以上前。これまでは最後に「またね」「ありがとう」などと呼び掛ける程度だった。このツアーで安室が話すことはSNSなどで広まっていたため、驚くファンは少なかったが、初日の2月17日のナゴヤドーム公演ではマイクを握った瞬間、大きなどよめきが起きた。この時は「ジェットコースターのような人生でした」とも話した。

 伸びやかで張りのある歌声と、指先まで神経の行き届いたダンスは健在。引退するのが不思議なほど、若々しいステージだった。1曲目は、16年リオ五輪のNHKテーマ曲「Hero」。ステージ上の聖火台に向かって火が遡上(そじょう)し点火する演出は、2年後の東京五輪の開会式も意識させ、のっけから引退することを忘れさせた。

 「Body Feels EXIT」や「NEVER END」などヒット曲のオンパレード。2時間45分、ほぼ休みなく全30曲を歌い踊り、スタミナは一層増した印象さえ残した。最後は「みんな元気でね。バイバーイ」と天に向かって叫び、笑顔で投げキスをして締めくくった。

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