お嬢様で天然…朝丘雪路さん 伝説の数々 通学は人力車 お金払ったことない 家事できる奥さん欲しい

[ 2018年5月20日 08:14 ]

女優で日本舞踊家の朝丘雪路さん(08年撮影)
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 バラエティー番組の司会や歌手としても活躍した女優で日本舞踊家の朝丘雪路(あさおか・ゆきじ、本名・加藤雪会=かとう・ゆきえ)さんがアルツハイマー型認知症のため4月27日に死去していたことが19日、分かった。82歳。東京都出身。夫で俳優の津川雅彦(78)の献身的な介護を受け、都内の自宅で旅立った。葬儀は近親者で済ませた。後日、お別れの会を開く予定。

 朝丘さんは数々の伝説を残した。父親は日本画家の伊東深水。母親は料亭の女将で、芸事を好んだ母の勧めで3歳から日本舞踊を始めた。深水流の家元として、長く日舞の講師を務めていた。

 両親から溺愛され、“アルマーニ制服”問題で注目を集めた東京・銀座の泰明小学校には人力車で通学したという。浮世離れした性格は、そのお嬢様体質に由来するのか、結婚するまで自分でお金を支払って買い物をしたことがなかったそうだ。

 フジテレビの「夜のヒットスタジオ」には74年春から芳村真理、三波伸介とのトリオ体制で司会を担当したが、舞台の長期公演が入り、やむなく降板。当時は「芳村との不仲説」も流れたが、後年、明確に否定した。

 86年3月3日、フジ「笑っていいとも!」の「テレフォンショッキング」コーナーにゲスト出演した際には、「お友達紹介」で、俳優の宍戸錠の自宅電話番号を声に出して言ってしまい、直後から宍戸宅にいたずら電話が殺到。結局、宍戸は電話番号を変更せざるを得なくなった。

 家事が苦手で津川が「我が家には主婦がいない」とぼやくと「私も家事のできる奧さんが欲しい」と話したといわれる。

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2018年5月20日のニュース