「みなおか」最終回 ラストは石橋&木梨熱唱 深い愛情にじませ「フジテレビをおちょくるなよ」

[ 2018年3月22日 22:00 ]

とんねるずの石橋貴明(左)と木梨憲武
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 フジテレビの長寿バラエティ「とんねるずのみなさんのおかげでした」(木曜後9・00)が22日の放送で最終回を迎え、前身の「みなさんのおかげです」から続いた約30年、計1340回に及んだ番組の歴史に幕を下ろした。

 特番からレギュラー化され、1988年10月に「とんねるずのみなさんのおかげです」としてスタート。1997年6月に現番組名に変更された。人気お笑いコンビ「とんねるず」のメンバー、石橋貴明(56)と木梨憲武(56)が演じる「仮面ノリダー」などのパロディものが若者に受け、人気女優、アイドルらがこぞってコントに出演するなど一大ブームとなった。

 最終回は、2010年まで14年間に渡ってライバルTBSで放送された石橋と当時SMAPの中居正広(45)司会による人気歌番組「うたばん」のパロディ「ほんとのうたばん」の最終回「最後のうたばん!!」としてスタート。番組から発生した伝説の音楽ユニット「野猿」の元メンバー9人が冒頭から出演して盛り上げに一役買った。

 「野猿」はとんねるずの2人と同番組のスタッフで構成され、1998年4月から2001年5月まで活動した音楽ユニット。シングル、アルバムが飛ぶように売れ、2年連続でNHKの「紅白歌合戦」に出場するなど爆発的な人気を誇った。だが、それから20年あまりが経過し、石橋は久々に再会したメンバーに向かって「すっかり老けましたね」とバッサリ。「野猿には全然会いたくなかったけど、CAには会いたかった」と7曲目シングル「First impression」のみボーカルを務めた音声スタッフのCAこと荒井千佳さんの姿には目じりを下げた。荒井さんは現在2児の母だといい、子どもの年齢が中1と小1だと明かすと石橋と木梨は驚きの声を挙げ、感慨深げだった。当時、荒井さんはボーカルとしての報酬を頑として受け取らず、ギャラは本人が希望したラジカセ1個だったという思い出話も。ボーカルを務め、特に絶大な人気を誇ったテルリンこと平山晃哉(52、アクリル装飾)、カンちゃんこと神波憲人(47、衣装)の2人も終始笑顔だった。

 番組ではこれまでの歴史をVTRで振り返りながら進行。中盤からは番組の第1回ゲストで、とんねるずの2人と同学年の歌手・松田聖子(56)も登場。松田がコントに挑戦する姿や、娘の神田沙也加(31)とともに「矢島美容室」(番組から発生した、とんねるずとDJ OZMAによる音楽ユニット)の曲を歌って踊るVTRも流れた。「全部全力でやってくれた」(木梨)「しかも期待以上」(石橋)という声に松田は笑顔。VTRを一緒に見守った野猿メンバーに「またやっていただきたい」と声をかけ、「すごくお上手ですよね」と荒井さんの歌をほめる一幕もあった。

 エンディングでは、とんねるずの2人が91年のヒット曲「情けねえ」を熱唱。「この国を」「滅ぼすなよ」という元の歌詞を「バラエティを」(石橋)「滅ぼすなよ」(木梨)に、「この国を」「おちょくるなよ」を「フジテレビを」(木梨)「おちょくるなよ」(石橋)と変えて歌い、力を合わせて日本のお笑いシーンを引っ張ってきたフジテレビへの深い愛情をにじませた。

 約30年の歴史にピリオドを打った「みなおか」。後番組には坂上忍(50)司会のバラエティーが予定されており、昨年末に放送された「バイキング・ザ・ゴールデン 坂上忍が2017年ニュースの主役を直撃!あの騒動の真相&裏側初告白SP」を元にした内容で調整されているという。

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