文音 デビュー以来の映画主演 NY留学も経験「あっという間という言葉では表せない10年」

[ 2018年3月22日 16:49 ]

デビュー以来の映画主演を務める文音
Photo By スポニチ

 女優デビュー作にして映画初主演作「三本木農業高校、馬術部〜盲目の馬と少女の実話〜」から10年。女優の文音(30)が2度目の主演を務める、映画「ばぁちゃんロード」が4月14日に公開される。

 結婚が決まったおばあちゃん子の夏海(文音)が、施設で暮らす祖母のキヨ(草笛光子)とバージンロードを歩くまでの交流を描く。草笛とは3年前に出演したドラマ共演をきっかけに公私ともに交流があり、「共演は3年ぶりですが、ご自宅も近所で、一緒に加圧トレーニングをしたり、ごはんを食べたり普段から仲良くさせていただいています。前回も孫と祖母役でしたが、今回はプライベートでもおばあちゃんと孫の感じが出来上がっているので、それをそのまま役にスライドさせました」。

 文音は「三本木農業高校」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、幸先のいいスタートを切った。しかし「当時18歳の私にとってすべてが初めて。役作りについて聞かれても『頑張っています!』としか答えようのないくらい素人で、演技や撮影を楽しむ余裕すらなかった」と振り返る。

 出演作が増える中で、自分の演技に不満を覚えることが多くなっていく。父は歌手の長渕剛、母は女優の志穂美悦子。父は芸能界で生きる苦労を知っている分、文音の女優活動に当初は反対の立場だった。その反対を押し切って選んだ道。中途半端では許されない。2012年に日本での活動を休止し、演技の勉強をする為に単身演劇留学で米国へ渡る。

 ニューヨークフィルムアカデミーで学んだ約1年間は、忘れることのできない修行の日々だ。「慣れない土地で知り合いもいない。かなりの孤独感。それにいろいろな国の人たちが本気で俳優を志して、我先にと前に出ていこうとする。それに圧倒される毎日でしたが、日本人として戦って自分を出していかなければ来た意味がない。決して楽しい日々ではなかったけれど、精神力はかなり鍛えられました」。

 帰国後は芸名を現在の文音にし、一からのスタート。娘の本気度に、反対していた父も今では応援してくれている。「両親が私の出演舞台を見に来てくれることもあるし、感じたことは遠慮なく意見してくれる。演じていると自分を客観視できなくなるものなので、両親のダメ出しはとても大切」と偉大な先輩の助言として感謝している。

 デビュー10年目の今年は、「ばぁちゃんロード」のほか、高島礼子と共演した「おみおくり」も公開。プライベートでは30代に突入した。「あっという間という言葉では表せないくらい、いろいろなことを経験した10年ですが、10年経ったからこその感慨深さと、支えてくる人たちへの感謝が強い」としながらも、「胸を張って“順調!”と言える状況ではないので、もっと頑張ってこの先10年、20年といい空気をつなげていきたいです」。2つのアニバーサリーを機に気持ちをリセットし、文音は納得のいくまで表現し、演じ続ける。(石井隼人)

続きを表示

「美脚」特集記事

「竹内結子」特集記事

2018年3月22日のニュース