入試センター、ムーミンの問題は「支障ない」 画像、知識から正答できる

[ 2018年1月17日 12:43 ]

 大学入試センター試験の地理Bで人気キャラクター「ムーミン」を取り上げた出題について、入試センターは17日、取材に対し「キャラクターの知識は直接必要なく、地理Bの知識、思考力を問う設問として支障はなかったと考えている」との見解を明らかにした。

 試験問題では、ノルウェーとフィンランドを舞台にしたアニメーションとしてムーミンと「小さなバイキングビッケ」を挙げ、両国の言語との正しい組み合わせを選ぶよう求めた。ムーミンとフィンランド語の組み合わせが正解だった。

 入試センターは出題されたムーミンの画像にある景色から「低平で森林と湖沼が広がるフィンランドが類推される」などとしたほか、言語については「教科書で取り上げられている言語区分の知識に基づき判断できる」と説明した。

 その上で今後の具体的な設問の設計に際しては「一層留意していく」との考えも示した。

 この出題を巡っては、受験生とみられる人からインターネット上で戸惑う声が上がったほか、大阪大大学院スウェーデン語研究室は、原作ではムーミン谷がどこにあるか明示されておらず「(ムーミンの)舞台がフィンランドと断定できない」と指摘していた。(共同)

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2018年1月17日のニュース