YOSHIKI「叩ける!」紅白で決死のドラム演奏強行へ

[ 2017年12月31日 05:30 ]

ポーズを決めるX JAPANの(左から)HEATH、PATA、YOSHIKI、ToshI、SUGIZO
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 大みそかの「第68回NHK紅白歌合戦」(後7・15)のリハーサルは30日、東京・渋谷のNHKホールで2日目を迎えた。X JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)が会見し、5月の頸椎(けいつい)手術以降、封印中のドラムプレーを本番で強行する意思を見せているとのスポニチ本紙報道を受け、自ら「叩ける!」と強い意欲を示した。

 メンバーと会見場に現れたYOSHIKIには、ドラム強行への質問が矢継ぎ早に飛んだ。最初は「そういう噂は僕も聞いたんですけど、噂だと思いますよ」とお茶を濁した。

 しかしこの日、自身のインスタグラムにドラムをチューニングする動画を投稿したことを指摘されると「噂を拡張しようかな、と」と少し動揺。ギターのPATA(52)が「ガセネタをね」と合いの手を入れると、慌てて「ガセまで言うとまずくない?」と止める場面もあった。

 会見が進むにつれトーンは上がり「お医者さんには、ある程度無理をした方がいいと言われてます。ドラムもリハビリ!」と断言。

 昨年の紅白では映画「シン・ゴジラ」の企画コーナーで強烈なインパクトを残したが、「それを超えるか」との質問に「期待してください。そのくらいのインパクトはあるかもね」と言い切った。

 長年の激しい演奏の代償で手のしびれが深刻に。頸椎椎間孔狭窄(ついかんこうきょうさく)症と診断され、5月16日に米国で人工椎間板置換手術を受けた。「現状は30%くらい」と告白。「人工の椎間板がなじまず異物感やマヒがある」という。術後は痛み止めの薬が手放せなかった。

 それでも「この場(紅白)に立たせてもらっている感謝があるので、元気を与えられるように」と本番への意気込みは並ではない。会見後、本紙などの取材に「3、4分なら手術直後でも叩けると思ったくらい。100%は厳しいが、叩くこと自体は大変ではない」と意欲をにじませた。

 周囲はプレー強行を反対しているが、ボーカルのToshI(52)は会見で「僕はやめた方がいいと思うが、生きる糧になるんであれば」と決断を尊重する構えも見せた。

 本番では、発表済みの「ENDLESS RAIN」ほか1曲を演奏。3月公開のドキュメンタリー映画「WE ARE X」の主題歌「La Venus」になる見込みだ。「痛み止めは顔がむくむので飲まない。終わったらお酒は飲むけどね」。決死のドラムで復活の美酒に酔うか。

 ▼X JAPANの昨年の紅白 ゴジラを良質な歌で撃退しようと、YOSHIKIが「僕たちが止めまーす」と宣言。ToshIの「ゴジラを倒すぞー」の掛け声に続き、「紅」を披露して撃退。

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