NHK交響楽団 名誉音楽監督のセクハラ疑惑に「対応を協議中」

[ 2017年12月22日 13:38 ]

シャルル・デュトワ氏(AP)
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 米AP通信は21日、世界的に著名な指揮者で、NHK交響楽団の名誉音楽監督も務めているスイス出身のシャルル・デュトワ氏(81歳)が過去にセクハラ行為を繰り返していたと複数の女性被害者の証言を基に報じた。

 NHK交響楽団の事務局はスポニチの取材に対し「現在、社内で対応を協議中」とし「何らかの形でまとまった段階で、対応を発表させていただきます」と回答した。

 セクハラ行為を証言したのは女性のソプラノ歌手3人と男性のバリトン歌手1人。1985年から2010年まで受けた具体的な行為の内容を明らかにしており、ボストン交響楽団は客演指揮者の同氏との契約を打ち切ると発表した。

 米映画界のセクハラ騒動を機に、欧米では各界の著名人によるセクハラ行為の告発が続出。クラシック界でも今月、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場が名誉音楽監督のジェームズ・レバイン氏(74歳)を停職処分にしており、これが今回のデュトワ氏の告発につながったようだ。デュトワ氏は英ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務め、各国のオーケストラとも演奏活動を行っていることから、その影響はさらに拡大することが予想されている。

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2017年12月22日のニュース