漫画「浮浪雲」9月で終了 連載44年、1039話で幕

[ 2017年8月21日 14:02 ]

 小学館は21日、同社発行の漫画誌「ビッグコミックオリジナル」で1973年から連載が続いてきたジョージ秋山さん(74)の代表作「浮浪雲」が、9月20日発売号で終了すると明らかにした。全1039話、44年の歴史に幕が下りる。

 編集部は「ジョージ秋山さんが『そろそろかな』と言い出して数年。最終的にこのタイミングとなった。描ききったということです」と説明。8月19日発売号掲載の1037話で、登場人物が「どんな物でもいつか終わる」などと終了を示唆するせりふを連発し、最終ページで「あと2話」と告知していた。

 「浮浪雲」は、幕末の東海道・品川宿で問屋を営む浮浪雲が活躍する時代劇漫画。自由気ままに振る舞う遊び人の主人公を軸に、市井の人々の喜怒哀楽を1話読み切りの形で描いた。男女の機微から生きる意味まで、さらりと示される人生訓も好評だった。

 79年に第24回小学館漫画賞を受賞。渡哲也さんやビートたけしの主演でテレビドラマ化され、アニメ映画にもなった。単行本は現在までに計110巻を刊行。112巻まで続刊の予定。

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