藤井四段“勝負メシ”はカレーうどん 黒いリュックで仕切り直しの一戦

[ 2017年7月6日 11:31 ]

初手をうつ藤井聡太四段
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 将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(14)と中田功七段(49)との順位戦C級2組2回戦の対局が6日、大阪市福島区の関西将棋会館で午前10時に始まった。

 デビューから無敗で公式戦29連勝の新記録を樹立した藤井。だが、2日の竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)に初黒星を喫しており、今回は仕切り直しの一戦となる。

 午前9時41分、対局場に姿を見せた藤井。持参したリュックサックは、トレードマークのライトブルーではなく、6月15日の瀬川晶司五段(47)との順位戦対局時に持参した黒を選択。開局時にはテレビカメラ12台を含む報道陣約30人が詰めかけた。

 先手番となった藤井は、時間を告げる記録係の一言で、まず深く一礼。心を落ち着かせるように熱いお茶を一口飲んでから、ゆっくりと初手[先]7六歩を指した。中田は早々に十八番の三間飛車を選択。藤井は持久戦を視野に入れてか、堅い守りの陣形である穴熊に構えた。

 持ち時間は各6時間と長く、深夜の決着が予想される。

 昼食の出前は、藤井がカレーうどん定食(830円)、中田がそば定食(730円)。いずれも会館近くにある「やまがそば」だった。

 順位戦は名人戦への登竜門。今期のC級2組は50人のリーグ戦形式で年間10局を戦い、上位3人がC級1組に昇級。以降B級2組、B級1組、A級と上がり、A級の最上位者になると名人への挑戦権を得る。藤井は最速で19歳の2022年に名人挑戦が可能となる。

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