藤井四段、仕切り直しの一戦で勝利!12時間超え激闘制す

[ 2017年7月6日 22:14 ]

初手をうつ藤井聡太四段
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 将棋の史上最年少棋士、藤井聡太四段(14)は6日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた順位戦C級2組2回戦で中田功七段(49)と対局。12時間を超える激闘を127手で制した。デビューから無敗で公式戦29連勝の新記録を樹立したが、2日の竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)に初黒星。仕切り直しとなった一戦で再び白星をつかんだ。

 午前9時41分、対局場に姿を見せた藤井。持参したリュックサックは、トレードマークのライトブルーではなく、6月15日の瀬川晶司五段(47)との順位戦対局時に持参した黒を選択。開局時にはテレビカメラ12台を含む報道陣約30人が詰めかけた。

 持ち時間は各6時間で、午前10時に開始。中田は十八番の三間飛車を選択。藤井は持久戦を視野に入れてか、堅い守りの陣形である穴熊で構えた。中田の巧みな端攻めに苦しんだが、藤井は持ち味の終盤力を見せる。12時間を超える激闘の末、投了に追い込んだ。

 順位戦は名人戦への登竜門。今期のC級2組は50人のリーグ戦形式で年間10局を戦い、上位3人がC級1組に昇級。以降B級2組、B級1組、A級と上がり、A級の最上位者になると名人への挑戦権を得る。藤井は最速で19歳の2022年に名人挑戦が可能となる。

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2017年7月6日のニュース