さすがの代役高田次郎 ざこばの分まで… 舞台「銀二貫」初日

[ 2017年6月2日 09:40 ]

降板した桂ざこばに代わり出演した高田次郎(右)と藤山扇次郎(C)松竹
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 閉塞性脳梗塞のため、大阪市内の病院に入院中の落語家・桂ざこば(69)が降板した舞台「銀二貫」が1日、大阪松竹座で開幕した。ざこばに代わり、寒天問屋の主人・和助に扮したベテラン俳優の高田次郎(85)は、稽古に参加してからわずか4日という“突貫工事”にもかかわらず、主役級にある膨大なセリフもこなし喜劇界の重鎮らしく笑いまで誘った。客席には高田とダブルキャストでざこばの代役に立つ桂米団治(58)も姿を見せ、食い入るように舞台を見つめていた。

 同作は武士の息子に生まれながら商人としてたくましく生きる青年の物語。主演の藤山扇治郎(30)は「一緒に稽古を重ねてきたざこば師匠の分まで、精いっぱい務めたい」と熱演を誓った。公演は11日まで。

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2017年6月2日のニュース