米国側の石原さとみ「胃が痛い毎日でした 孤独でした」

[ 2016年7月19日 15:40 ]

映画「シン・ゴジラ」完成報告会見に登場した(左から)庵野秀明監督、石原さとみ、長谷川博己、竹野内豊

 俳優の長谷川博己(39)が主演する映画「シン・ゴジラ」(29日公開)の完成報告会見が19日、都内のホテルで行われ、長谷川のほか、竹野内豊(45)、石原さとみ(29)、庵野秀明監督(56)らが出席した。

 東宝が12年ぶりに製作するシリーズ29作目で、人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野監督が脚本、編集、総監督を務める。東京湾、鎌倉、川崎市街などに出没したゴジラと日本国との戦いを描く。主人公の内閣官房副長官・矢口を演じた長谷川は「ゴジラと対峙することによって、次第に成長していくような、新しいリーダー像、頭が切れるというより人望が厚い、今求められている政治家を演じられたらと思った」。

 初の政治家役に「リアルに表現するのが難しかった」としながらも「無色の存在感」を目指し、取り組んだという。「スタッフ、キャスト一丸となって作ったもので、(劇中に)“日本はまだまだやれる”というセリフがあるが、それが出せたと思う。日本のチームワークの良さが大事なメッセージのような気がする。凄く圧倒されましたし、面白かった」と仕上がりにも自信を見せた。

 内閣総理大臣補佐官の赤坂を演じた竹野内は「私なんかが感想を言ってしまうことでちょっと薄っぺらくなっちゃうぐらい、非常にメッセージ性の強い作品だなと思う。フルCGなのにまったくSF感がないのが凄い。感動しました」と作品への思いを熱く語った。

 石原は米国務省から派遣されたエージェント役。作品を見て「怖くて震えた。残酷でもあり、震えてしまうぐらい怖かった」。アメリカ側の人間を演じていたこともあり、「胃が痛い毎日でした。孤独でしたし、プレッシャーで押しつぶされそうだった」と辛かった撮影を振り返った。

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2016年7月19日のニュース