永さん、ベストセラー自著「大往生」のあとがきで自身あて「弔辞」

[ 2016年7月12日 05:30 ]

永六輔さんのベストセラー著書「大往生」

永六輔さん死去

 永さんはベストセラー「大往生」のあとがきで、自身にあてた「弔辞」を記していた。

 「永六輔さん。あなたは『大往生』という本をまとめて、タイミング良く、あの世へ行きました」で始まる。「あなたの仕事で一人でやったものは何もないという見事さ」「その相手を利用する巧みさも天性のもの」とつづり、交流のあった中村八大さん、いずみたくさん、小沢昭一さん、野坂昭如さんらの名前を挙げた。

 「旅暮らしの中で、一番好きな旅はと聞かれ、“我家への帰り道”と答えた永さん」とし、「三途(さんず)の川に流されて、あの世にも、この世にもいないというのが、永さんらしい“大往生”だと思います」と結ぶ。永さんの魂がいまどこを漂っているのか、読者が思い浮かべることができる最高の弔辞になっている。

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2016年7月12日のニュース