高知東生さん 第2の人生に“人への奉仕”選んだ理由

[ 2016年5月21日 08:40 ]

横浜でエステサロンを開業した高知東生さん

 昨年6月に芸能界を引退した高知東生さん(51)が今月上旬、横浜・元町にエステサロン「エスクラ元町本店(T’s beauty Esthetique club)」をオープンさせた。その当日に取材へ向かうと「もう一般人なのに、来てくれてありがとう」と、少しはにかんだような笑顔を浮かべながらも、新事業を立ち上げた高揚感が全身にみなぎっているようだった。

 美肌効果のあるバイオプトロンやコラーゲンマシンなど、取りそろえた最新の美容機器を紹介するときは誇らしげだ。バリ島をイメージした内装を手掛けたのは妻で女優の高島礼子(51)。「センスいいでしょ?」と臆面なく妻をほめる様子は、今も変わらず“おしどり夫婦”であることをうかがわせた。

 芸能界を引退する際、その理由として取り上げられたのはパーキンソン病を患う義父の介護に専念することだった。現在もヘルパーと協力し合いながら毎日のように義父のケアをしており「表情がほとんどないお父さんが、きょうは喜んでいるな、と最近はわかるようになってきましたね」と手応えを語る。ただ「専念というのは少し違う」という。「引退のきっかけではあったけど、むしろ人に奉仕する仕事をしたいと思ったのが一番の理由。その思いを強くしたのはお父さんの介護でした」と話す。

 役者時代に整体や加圧トレーニングなどで体のケアと健康に興味を持った高知さんは、高島にマッサージを施すことを日課にするうえで、専門性を高めていく。その過程で「自分なりに女性への美と健康を提供する仕事ができるのではないか」と思い始めた。芸能界引退前に東京・恵比寿で、元町の店と同様のエステサロンを実験的に開店。ある程度の評判を得たことも今回の本格開業へとつながっている。

 高知さんは祖母と母に育てられた。「小さい頃からやんちゃばかりしていた」ため、母にも素直にはなれず「いつもぶっきらぼうに接していました」と振り返る。その母が高校時代のある日「私、きれい?」と聞いたという。とても唐突に感じ、「何を言ってるんや、気色悪い!」と突き放すように答え、母と別れた。そのすぐ後に、母は交通事故で亡くなったという。

 「なんであの時に、ぶっきらぼうでもいいから“ああ、きれい、きれい”とか言ってやれなかったんかなぁと今も思う時があります。それがね、僕の中の根っこにあるんです」

 実母に親孝行できなかった後悔の念。実母が最後まで持ち続けた美への憧れ。高知さんの“人への奉仕”という第2の人生は、強烈なその2つの思いが原動力となっている気がした。

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