TAKAHIRO “世界が尊敬するダンサー”が抱く夢と挑戦

[ 2016年5月21日 10:00 ]

「アニソン・エクササイズ」DVD第2弾を発売するダンサーで演出家のTAKAHIRO

 マドンナの世界ツアーに帯同するなど世界的に有名なダンサーのTAKAHIRO(上野隆博=34)がダンスDVD「Let‘sアニソン・エクササイズ」を31日に発売する。アニメ曲をBGMに楽しく体を動かしながらのエクササイズ。好きな曲を口ずさむように「気軽に毎日の生活に取り入れてほしい」と話す。

 アニメソングに乗って行うダンスエクササイズプログラム。そもそもなぜ、アニソンを取り入れたのか。前提にあったのは、毎日楽しく続けられること。「誰もが一度は通ったアニメの曲なら世代を超えて楽しむことができる。それに、キャラクターを感じさせる動きを入れることで、より覚えやすく動きやすくなるのではと思った」

 amazonでベストセラーにもなった2014年発売の第1弾では、強度と部位に分けてのプログラムだったが、第2弾の今回は「朝昼夜」それぞれの時間帯で最も効果が生まれる動きを提唱。朝の「タッチ」(アニメ「タッチ」主題歌)は朝の甲子園をイメージし、バットを振る動きなどストレッチを多く取り入れ、激しく動いた方がより良い効果を生む昼は乗り感の強い「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(「ドラゴンボールZ」主題歌)。可動域を広くしてジャンプ系を入れた動きが特徴だ。そして夜は紫のイメージから「残酷な天使のテーゼ」(「新世紀エヴァンゲリオン」主題歌)を採用、筋肉にゆっくり負荷をかける動きを多く取り入れている。

 1曲約4分のダンスで、どの時間にどの動きをすれば効果的なのか、また、体の様々な部位にどれだけ効き目があるのか。データは順天堂大スポーツ健康科学部での研究結果で実証済み。「大切なのは続けること。サプリ感覚でトライしてほしい。アニソンダンスを食べ物だと思って、“朝、これ食べたほうがいいな”という感じで続けてもらえることが一番うれしい」

 世界的ダンサーとして、ニューズウィークの「世界が尊敬する日本人100人」に選出されたTAKAHIRO。ダンスを始めたきっかけは、テレビで見た、歌手・風見しんご(53、当時は慎吾)のヒット曲「涙のtake a chance」だった。風見のブレークダンスに「衝撃を受けた」。大学のサークルでフランス語研究部に所属するなどこれまで文科系一筋で生きてきたが、一転スポーツ系のダンス部に入り練習三昧の日々送るように。大学卒業後も情熱は冷めることなく、その溢れる思いから、本場米ニューヨークへ飛び、アポロシアターでの世界一有名なヒップホップダンスコンテストに出場した。「どうせなら一番大きなところで挑戦してみようと。砕け散ってもいいから」とダメ元で挑戦し、結果は優勝。その後前人未踏の大会9連覇を果たし、ダンサーTAKAHIROとしての人生が動き始めた。 

 プロになりたいという強い思いはなかったが、9連覇したことで覚悟を決めた。「重い看板を背負った。何万人が憧れる大会で優勝して、その後どうするのかしっかり示さないといけない。期待や応援してくれた人への恩返しを考えたときに生半可な気持ちでいてはいけないと思った」と、さらに大きな結果を出すことを次のステップとし、米国での本格的活動を決意。マドンナのツアーに参加、ラスベガスでの作品発表、シルク・ドゥ・ソレイユ作品の企画参加…掲げた目標をすべて実現させ、満を持して帰国。米国で得た技術や経験を日本に還元し続けている。

 ダンスを日本の文化に。現在のTAKAHIROが掲げる大きなテーマだ。「文化として根付かせたい。いろいろなアプローチからダンスを国に認めてもらえるように活動していきたいですね」。その中の一つとして夢に描くのが東京五輪への参加。07年の大阪世界陸上の開会式で振り付けを担当した実績はあるが、視線はもう一段階上に向けられている。「作り手、表現者として五輪に携わって経験を生かすのが夢。自分がまだ切り開いていない日本でその可能性にチャレンジしたい」。掲げた目標をすべて実現させてきた“有言実行男”の、日本での新たな挑戦が始まっている。

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