市村正親 蜷川幸雄さん悼む「魂の演出に感謝」「運命を呪う」

[ 2016年5月12日 19:00 ]

市村正親

 俳優の市村正親(67)が12日、この日亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80)を追悼した。

 昨年9~10月、17年ぶりに復活した蜷川さんの代表作「NINAGAWA・マクベス」(シアターコクーン)に主演。所属事務所を通じてファクスを送付。「渾身の魂からの演出に心から感謝です。ニーナ(蜷川さん)と出会うことができて、本当に役者としてシェークスピア俳優にさせていただきました。感謝してもし切れません」とつづった。

 劇団四季出身。数々の舞台で活躍したが、蜷川さんとの初コンビは意外と遅く、50歳の時、「リチャード三世」(1999年、彩の国さいたま芸術劇場)だった。その後、53歳の時に「ハムレット」(2001年、彩の国さいたま芸術劇場)に主演。「『イチでハムレットをやりたい』と言われ、こんなに光栄なことはありませんでした」と振り返った。「ハムレット」とは05年に結婚した篠原涼子(42)と知り合った作品だった。

 “恩師”の訃報に「運命を呪います。しかし現実を受け止め、これからは天国からの演出に心を傾けたいと思っています。悔しいです!淋しいです!」と無念さをにじませた。

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2016年5月12日のニュース