みんなに会いにいくモン!くまモン、こどもの日から活動再開

[ 2016年5月5日 05:30 ]

活動再開が決まったくまモン。5日から避難所などを訪問していく予定

 熊本地震の後、イベント出演や情報発信など全ての活動を自粛していた熊本県のPRキャラクター「くまモン」が5日、活動を再開する。県は被災者の心情を考慮し、復活の時期を慎重に検討。この日が「こどもの日」であることや、避難所を運営する市町村との折り合いがついたことから、復活が決まった。

 県くまもとブランド推進課によると、県内の避難所などを訪問し、子供や高齢者らとの交流に重点を置くが、当面は混乱を避けるため、具体的なスケジュールを非公表にする。

 4月14日の最初の震度7以降、くまモンの公式ツイッターやフェイスブックでの情報更新はなく、インターネット上では安否を気遣う投稿が相次いでいた。県営業部長の肩書を持つくまモンの「職場」、観光物産館のくまモンスクエア(熊本市中央区)には県内外から多くのファンが訪れ、置かれたノートにメッセージを残していた。

 同課にくまモン宛ての手紙が100通以上届くなど、復活を望む声が増える一方、嘉島町の体育館で避難生活を続ける男性(70)のように「まだくまモンを見て笑える余裕はない」という声も少なくはない。

 担当者は「地震で大変な思いをした人のことを考えると、復帰はゴールデンウイーク明けになるかもしれないと思っていた。こどもの日なので、怖い思いをした熊本の子供たちに笑顔を届けてほしい」と語った。

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2016年5月5日のニュース