大泉洋、世界の爆笑王!?ポルト国際映画祭で舞台あいさつバカウケ

[ 2016年3月4日 05:30 ]

「ポルト歴史地区」の世界遺産をバックに笑顔の大泉洋

 俳優の大泉洋(42)が、欧州の映画祭でヒーローになった。ポルトガル北部・ポルトで開催中の「第36回ポルト国際映画祭」(5日まで)に、主演作「アイアムアヒーロー」(監督佐藤信介、4月23日公開)を引っ提げて参加した。1日(日本時間2日)の上映時、舞台あいさつで持ち味の大泉節がさく裂。観客を爆笑させ、作品も大ウケだった。

 「ボアノイツ・ア・トドス、ソウ・クリスティアーノ・ロナウド(皆さん、こんばんは。私はクリスティアーノ・ロナウドです)」

 上映前の舞台あいさつ。大泉の自己紹介に、客席は笑い声で充満した。同国サッカー界のヒーローの名を借り、つかみに大成功。司会者に名前を「洋一」と間違えられると、再び「ロナウドです」と笑わせた。大泉もしてやったりの笑顔だ。

 肝心の作品も観客の心をつかんだ。同作は21作で競うコンペ部門に出品。大泉演じるさえない男が、ゾンビ化した人間を次々に猟銃で倒していくパニック映画。血みどろの内容だが、上映中に何度も笑い声が起こった。

 大泉も監督らと客席で観賞し、「笑える作品だと思ってなかったので、こんなに盛り上がるんだと驚いた」と大興奮。上映後には、30代の男性から「君はヒーローだ」とロナウドのユニホームを贈られた。

 欧州の映画祭は初参加。劇場はほぼ満席で、開催期間中の最多となる700人を動員した。観客には「下手な米国映画よりも面白い」と称賛された。大泉は「外国の方が見ても面白い、世界に通用する映画だとあらためて思った」と自信を深め、「米アカデミー賞にはまだ間に合いますかね?」と冗舌に語った。

 出演映画の初日など、大事な日の降水確率が推定90%の雨男。今作の撮影初日も雨だった。現地滞在中は晴天が続いたが、上映終了から約10分後に霧雨が降った。予報は「曇時々晴」にもかかわらずだ。「やっぱり降るのか」と納得しつつ、「上映が終わるまで、神様が雨を降らせないように待ってくれたのかな」と空を見つめた。

 ▽ポルト国際映画祭 1981年創設。SF、ホラーなどにジャンルを限定した映画祭の一つ。シッチェス・カタロニア国際映画祭(スペイン)、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(ベルギー)と合わせ、「世界三大ファンタスティック映画祭」と呼ばれる。「アイアム…」はシッチェスで観客賞など2冠。

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