高橋洋子28年ぶり映画復帰!アルツハイマーの妻役「うんとピュアに」

[ 2016年2月13日 05:30 ]

28年ぶりに銀幕復帰する高橋洋子

 映画「旅の重さ」(72年)やNHK朝の連続テレビ小説「北の家族」(73年)のヒロイン役などで知られ、現在は作家として活躍する高橋洋子(62)が「パイレーツによろしく」以来28年ぶりに銀幕復帰する。佐々部清監督(58)が老老介護をモチーフに夫婦愛を描く「八重子のハミング」で、若年性アルツハイマー病を患う妻を演じる。

 昨年5月、「旅」をテーマに山口県下関市で開催された第5回海峡映画祭が縁となった。顧問の佐々部監督が「旅の重さ」「サンダカン八番娼館 望郷」をラインアップし、両作に主演した高橋を招待。新作を準備していた監督が直々に口説き落とした。作品は同県萩市在住の陽(みなみ)信孝氏(77)ががんで4度の手術を受けながらも、アルツハイマーを発症した妻を11年間介護した記録の映画化だ。

 高橋は「目に意志があってはいけない役。うんとピュアに演じたい」と意欲満々。舞台は「サンダカン…」で共演した田中絹代さんの故郷でもある山口県。「“挑戦してごらんなさい。あなたならできるわよ”という声が聞こえるようです」と語る。

 NHK朝ドラ「あさが来た」でヒロインの父親役を演じる升毅(60)が夫役。3月に撮影に入り、秋に山口県で先行公開した後、来春から全国展開の予定。芥川賞候補になった小説「通りゃんせ」などを発表してきた高橋は下田の老人ホームを舞台にした新作「のっぴき庵」(講談社)を4月に出版するが、銀幕復帰も話題を呼びそうだ。

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