「おかあさんといっしょ」57年の歴史で初のロボットキャラ登場

[ 2016年1月28日 17:05 ]

「おかあさんといっしょ」の新ぬいぐるみ人形劇「ガラピコぷ~」の(左から)ムームー、ガラピコ、チョロミー

 NHKEテレで放送中の幼児向け番組「おかあさんといっしょ」(月~土 前8・00~)内で約5年間続いたぬいぐるみ人形劇「ポコポッテイト」が終了し、4月4日から新しいぬいぐるみ人形劇「ガラピコぷ~」がスタートする。28日に同局が発表し、新キャラクターも初お披露目された。

 同コーナー13作目となるぬいぐるみ人形劇「ガラピコぷ~」は、水と緑が豊かな惑星「しずく星」の大きなホシノキの根元にある、ムスービ村が舞台。キュートなハリケーンウサギ・チョロミーが、ひよこの心を持つオオカミ・ムームーと出会い、さらに宇宙から不時着してきた別の星で作られた探査ロボ・ガラピコも加わって、友情をはぐくんでいく。

 チョロミーは、ワクワクキューンとなることを探すダンスが得意な姉御肌の4歳の女の子。ムームーは、オオカミながらも“ホロロ~ン”と情けない声で鳴く内気で繊細な3歳の男の子。ガラピコは、多弁早口で自分で作ったルールを押し付け、ズレた発言や行動をとる惑星探査ロボ。それぞれ個性的かつキュートな設定があるが、番組57年の歴史の中で主要キャラクターにロボットが登場するのは初めて。

 ロボットのキャラクターを採用したことについてチーフ・プロデューサーの古屋光昭氏は「これまでの人形劇でも“他者を理解する”をテーマにしてきたが、ロボットを出すことによってそれをより強調してわかりやすく出来ると思った」と狙いを明かした。

 原案・脚本を務める山中隆次郎氏は「この番組で長らく伝えてきたメッセージは“大丈夫だよ”ということだと思う。『ガラピコぷ~』は、元気いっぱいじゃなくても、おしとやかじゃなくても、ちょっと外れた子でもあっても、そういう子たちに対して“大丈夫だよ”と言ってあげたい」とコンセプトを紹介。キャラクター・デザインを務めたデザイナーのひやまたつみ氏は「王道感を失わず現代性も盛り込んで、いかにかわいくするかを考えました。3歳くらいの子がキャラクターを見た時に、それぞれを書き分けることが出来るような色使いやデザインにした」とポイントを明かした。

 またタイトルにある「ぷ~」についてプロデューサーの廣岡篤哉氏は「“ぷ~”はガラピコが興奮してパニックになるとプーとガスを出して暴走する時の擬音であり、タイトルを英語にした時の“ガラピコ・アンド・ハッピー・ピープル”の“ぷ”でもあります」と説明した。

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2016年1月28日のニュース