馬場園梓「わたしを離さないで」出演 ドラマの方が芸人らしい?

[ 2016年1月28日 11:00 ]

「わたしを離さないで」に出演するアジアンの馬場園梓(C)TBS

 お笑いコンビ「アジアン」の馬場園梓(34)がTBS金曜ドラマ「わたしを離さないで」(金曜後10・00)に第3話(29日放送)から登場する。主演の綾瀬はるか(30)扮するヒロインの同級生役。近年はドラマ出演も多いが「本来の自分ではない人になるっていうのは、普段漫才だけで、コントはしない自分にとってはすごく楽しい。すごくシンプルなのですが、いろいろな人になれるっていうのが女優の楽しさですね」と演技の仕事に意欲的に取り組んでいる。

 原作は、日系英国人のベストセラー作家カズオ・イシグロ氏(61)が2005年に上梓した「Never Let Me Go(原題)」。英国で100万部を超える大ヒットとなった衝撃SFミステリーで、今回が世界初のドラマ化。綾瀬、三浦春馬(25)水川あさみ(32)が「特別な使命」を背負った若者を演じ、生の意味を問い掛ける。

 第1話、第2話は主人公たちが20年前に過ごした施設「陽光学苑」が主に描かれ、幼少期を鈴木梨央(10)らが演じた。第3話から物語は青年期に突入する。

 馬場園が演じるのは、ヒロイン・恭子(綾瀬)らの同級生で、ムードメーカー的存在の珠世。「役作りというような、そんな大それたことはできていないと思うのですが、私も小学生の時は仲のいい友達の前で保健室の先生や身近にいる人のモノマネをしていたので、そんな昔の記憶を思い出しながら演じました」。起用した飯田和孝プロデューサーも「珠世はモノマネが上手なキャラクターなのですが、やはりそういう部分も器用にこなされますし、演技も達者。現場にすごくフィットしています」と絶賛する。

 昨年7月クールのフジテレビ月9「恋仲」など、近年は女優として引く手あまた。本業とのバランスについては「お笑いの場で出させていただく時は『吉本べっぴんランキング』というランキング(3年連続1位で殿堂入り)のせいで『いい女チーム』に入れられることが多いのですが、そうなってくると全然おいしくないんです」と苦笑いして切り出し「まぁ、こっちも乗っかって、そういうスタンスでやるのですが、本来の芸人の出方とは違った感じがして。でもドラマだと、ちゃんと芸人としての役を期待して呼んでいただけるので、こっちの方が芸人らしい仕事ができている気がします。本来の芸人としてのいじられ方というのが、ドラマの方ができている気がして複雑ではあるのですが…。こっちの方が 芸人・馬場園は生かせていると思います」と自己分析し、再び苦笑いした。

 役者としての目標は米女優メリッサ・マッカーシー(45)。テレビのコメディードラマで活躍し、2011年の映画「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。

 「コメディアンとしても、女優としても活躍されている方で、泣かせるし、爆笑もさせるし。すごく太くて大きい方なんですけど、その中に惹きつけられる美しさもあって。おもしろいし、演技も上手だし、カッコいいなと思います。もちろん芸人なので、芸ごとを一人前に頑張らなくてはいけないのですが、1回きりの人生ですから、お芝居などのお仕事も、芸人ならではのコメディアンにしかできない役があったら、たくさんやらせていただきたいです。それで、最終的にメリッサさんに近づいていきたいです」と意気込んだ。

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