第1子妊娠中の福原美穂“2人”での再始動に「何も恐くない」

[ 2015年12月9日 08:54 ]

妊婦の心境を語った福原美穂

 第1子を妊娠中の歌手・福原美穂(28)が今月、大阪からツアーをスタートさせた。映画「沈まぬ太陽」の主題歌「Cry No More」などを担当し、高い歌唱力を誇るディーバ。メジャーレーベルを離れ、23日には2年半ぶりのニューアルバム「Something New」を自主レーベルから初リリースする。大阪市内でスポニチ本紙の取材に応じ、お腹にいる胎児と“2人”での再始動について語った。

 2013年11月、自身のホームページで休養宣言し、翌年2月の大阪・フェスティバルホールでの公演を最後に充電期間に入った福原。父親との米国横断旅などでリフレッシュした後、14年11月にライブツアーで本格復帰を果たした。ことし10月には自身のフェイスブックで妊娠を発表。「早く言いたくて仕方なかった。安定期に入って、ようやく報告できました」とはにかんだ。

 妊娠7カ月でお腹も目立ち始めた。歌う際に思うようなブレスができないことはあるが体調は良好。ステージでは大事そうにお腹に手を置き歌う姿が印象的で、2人分の歌声を届けているようにみえる。「ツアーで旅してる間も1人じゃないから寂しくないし、何も恐くない。気持ちがとても安らぎます。最近よく動くので実感がわいてきた。歌に反応してキックするんですよ」と、妊婦の幸せをかみしめている。

 胎児の性別は「多分女の子」と笑顔。5人兄妹の大家族で育ち、歳の離れた2人の妹を見守ってきただけに、「女の子なら成長の仕方が大体分かるので、育児も大丈夫そう」。現在は母の自覚から、「朝食を食べない派だったのが、3食きちんと食べるようになった」という。新アルバムのPR活動を終えると産休に入り、復帰は4月29日、東京・Bunkamuraオーチャードホールでの公演を予定。オーケストラやゴスペル・クワイアと共演し、母となった歌声を届ける。

 新アルバムには、今やりたい多彩な音楽を詰め込んだ。時にソウルフルに、時に寄り添うように…。福原の豊かな歌声を堪能できる1枚だ。中でも表題曲「Something New」は、福原をデビューに導いた音楽ディレクターが10年間温めた秘蔵曲。「初めて聴いたときは衝撃的でした。めっちゃいい曲で、“なんでもっと早く提案してくれなかったの?”と責めたほど(笑い)。後世に残るようなこういう名曲を歌いたいというのが、ずっとあった」と熱く語った。英語と日本語の両バージョンが収録され、「日本語は子供を授かった私をイメージして書かれた詞」。思い入れの強い楽曲となった。

 妊婦となり、「今が一番エネルギーに満ちあふれているかも。どんどんアイデアが浮かんでくる」という。母になる日を想像し、「子供に背中をどう見せていくかも凄く考えるようになった」と心境の変化も告白。「出産を経て、これからも愛いっぱいの音楽をみなさんに届けていけたら」と、ママさんシンガーとしての今後にも意欲をみせていた。

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2015年12月9日のニュース