10周年…総監督引き継ぎゆいはん宣言「AKBに負けないAKBに」

[ 2015年12月9日 05:30 ]

AKB48劇場10周年公演のステージで歌う1期生のメンバー。(左から)篠田麻里子、高橋みなみ、小嶋陽菜、前田敦子、板野友美、峯岸みなみ

 2005年12月8日に活動を始めたAKB48が8日、10周年を迎え、東京・秋葉原の専用劇場で特別公演を行った。観客7人からスタートしたグループは、この10年の間に当初目標だった東京ドーム公演を実現させるなど国民的アイドルに成長。この日は卒業生の前田敦子(24)、大島優子(27)らも歌い踊り、現役メンバーは20周年に向けてさらなる飛躍を誓った。

 「AKBのライバルはAKBです。初期メンバーがつくったAKBに負けないAKBを私たちがつくっていきたい」。10周年のこの日、高橋みなみ(24)から総監督を引き継いだ横山由依(23)は、ステージで今後の展望をそう話した。先輩たちが10年かけて築き上げた高く厚い壁。後輩たちは20周年に向け、それを乗り越えて先に進むことを求められる。

 10周年に向けてカウントダウンしてきた劇場内の時計は、公演中の午後7時に「0」を示した。劇場中央付近の太い柱には毎年12月8日、周年を刻むピンクのテープが貼られてきた。10年間、ステージのメンバーを見守ってきた柱のテープは10本になった。

 劇場公演回数はこの日を含めて計3871回。総観客数は計106万3696人に達した。この10年で劇場も変化。当初営業していたカフェがなくなり、壁の塗装が一部剥げ落ち、木製のステージもメンバーの熱演によってすり減った。

 大島は本番前、楽屋で後輩たちに「現役には負けない」と宣言。篠田麻里子(29)も「ブランクがあったので筋トレをやって仕上げてきた」と強調した。卒業生たちの意気込みに柏木由紀(24)は「きょうはほぼ(自分の)姿がなかった」と苦笑い。普段グループをリードしている指原莉乃(23)も「久しぶりにテンパった」と言うほどだった。

 そんな中で、スピーチが苦手なことで知られる横山は公演のラストで「私たちが越えなくちゃいけない大きな壁は今までのAKB」と堂々のあいさつ。大島から「しゃべれるようになったじゃない!?」と褒められると、来年3月に卒業する高橋に「安心して卒業してください」と語りかけた。高橋は「人はどんどん成長していく。新しいAKBの歴史をつないでいってほしい」と、次の10年に向け横山総監督にバトンを渡した。

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