月9「恋仲」最終回生放送は賛否両論 カギは演出の“ライブ感”

[ 2015年9月22日 08:45 ]

フジテレビ月9「恋仲」に出演した(左から)太賀、吉田羊、福士蒼汰、本田翼、永井大、アジアン・馬場園梓

 月9初の初回視聴率1桁という厳しいスタートを切った「恋仲」。心配された視聴率は回を追う毎に回復し第3話で最高の11・9%、最終回も11・5%とまずまずの数字で終了した。そして最終回は「一部生放送」という演出で臨んだが、視聴者の声に耳を傾けると、賛否両論あるようだ。

 「恋仲」は福士蒼太、本田翼、野村周平というフレッシュな俳優たちが織りなす男女の三角関係を描いたラブストーリー。ヒロインが2人の男性どちらを選ぶのかという王道をシンプルに描いた。データニュース社(東京)が行なっている「テレビウォッチャー」(対象3000人)の視聴者の感想からも「先がなんとなく読める展開だが、月9らしい胸キュンで面白い」(52歳・女性)、「続きがこうだろうなーと少しわかってしまうが面白くてついつい見てしまう」(29歳・女性)、「懐かしい感じの恋愛ドラマで毎回せつない」(53歳・女性)など、王道の展開だからこそ視聴者に安心感を与えたようだ。

 最終回前の第8話(9月7日放送)では「二人の恋がどうなっていくのか毎回ハラハラしながら見ている」(40歳・女性)、「あかね(ヒロイン)がどちらのアオイを選ぶのか、最終回が気になる!」(27歳・女性)など、最後の選択でどういう答えが出るのかという展開に盛り上がりは最高潮に達した。

 しかし最終回は「最後までドキドキした」(22歳・女性)、「思った通りの結末が逆に心地よかった」(50歳・女性)など好意的な意見もあったが、「生放送は別にいらなかったかも」(27歳・女性)、「最後がLIVEということもあって期待していたけど残念でした」(36歳・女性)など、生放送に対する微妙な意見も寄せられた。

 とはいえドラマ最終回と連動して行われたライブ配信サービス「ツイキャス」は、サイト閲覧者数が急増しサーバーがダウンするなど、ソーシャルでは大きな盛り上がりを見せた。

 生放送という手法は決して新しくはないが、リアルタイム視聴が特に減少しているドラマだけに、久々に見ると新鮮さはある。今後は今「生放送だからこそ」という演出ができるかどうかがカギ。視聴者のワクワク感が増幅し、見終わった後に余韻を残すような作品を期待したい。

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2015年9月22日のニュース