たけし、13年ぶりにあの名曲生熱唱「浅草は死に場所というか…」

[ 2015年9月22日 19:02 ]

「ビートたけしリスペクトライブ」で熱唱した、ビートたけし

 タレントのビートたけし(68)が22日、東京・浅草で行われた「第8回したまちコメディ映画祭in台東」のクロージングセレモニー「ビートたけしリスペクトライブ」で自身の名曲「浅草キッド」を生熱唱。02年の「ニューイヤーズ・ワールドロックフェスティバル」以来約13年ぶりに“歌手”としてステージに立った。

 約1000人の観客を前に熱唱したたけしは「変な話、浅草は大学をクビになってたどり着いた感じで、死に場所というか芸人として死ねればいいと思った事もあった。それからテレビ、映画と引き合いがあって、いい仕事が出来た」とこれまでの道のりをシミジミと回想。続けて「しかし自分の原点は、浅草の煮込み屋とかで、金がない時に他のお客さんが呑ませてくれたこと。今日来てくれたお客さんにも、共通の思いです」と感極まっていた。

 同映画祭でコメディ栄誉賞を受賞したたけしの、笑いと音楽に敬意を表したライブには、ポカスカジャン、ホフディラン、サンボマスターらが出演。トリを務めたたけしは、サンボマスターをバックバンドに、自身が作詞・作曲した「浅草キッド」を披露した。同曲は浅草で修業していた下積み時代の思い出を綴った楽曲で、シンガーソングライターの福山雅治(46)がカバーした事でも知られている。

 熱唱前はサンボマスターのボーカル・山口隆を「三鷹で放火した自称ミュージシャンだろ?」とイジったり「浅草はミュージシャンが多いんだ。さっきも道端にティナ・ターナ―が倒れていた。聞いたら、二日にいっぺん倒れているみたい」とのジョークを皮切りに“浅草奇人伝”を披露し、会場を爆笑で包んだ。歌う時間が近づくと「辛気臭い歌は嫌だから、まずは“天城越え”かな?ヒロポンの歌でもいいな。歌う前に“ハイ”って声かけてね」などと大照れだったが、いざ歌い始めると渋い声をきかせて観客を魅了していた。

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