モデルデビュー 元BOOM宮沢長男・氷魚の素顔 英語が得意

[ 2015年9月11日 10:30 ]

今後の活躍が楽しみな宮沢氷魚

 男性ファッション誌「メンズノンノ」の専属モデルとして、10月号でデビューした宮沢氷魚(ひお=21)。ロックバンド「THE BOOM」のボーカルとして活躍した宮沢和史(49)の長男だ。デビューについては9日に紹介したが、彼の素顔をより詳しく紹介したい。

 「こういうインタビューって初めてなんですよね」。緊張しているようには見えず、明るい口調。これからどのように未来が広がっていくのか、そんなことを思い浮かべたのだろう。とにかくフレッシュだ。

 芸能事務所に所属して3カ月もたたないうちに、メンノンのオーディションを勝ち抜いた。最終審査では、服を着こなしての撮影。まだ素人同然なので、ポージングが5個しかない。

 ほかの参加者を見て普通の感覚だろうが、むしろ、その状況を楽しんでいた。「撮影が楽しくて、なぜか自信があったんですよ」。堂々としていられるのは、父親譲りのステージ度胸だろうか。

 1メートル84の長身で、スラリと長い手足の持ち主。少しクセのかかった茶色のも、茶色の目。何を着ても似合いそうなスタイルで、モデルの素質は持っている。

 取材中の写真撮影では、カメラマンの要望に応じてさまざまなポーズを見せてくれた。キリッとした表情でカメラをにらむと、すっかりさまになっている。「最近、ファッション誌を買うようになったんです。ポージングもだいぶ増えました」と無邪気に明かす姿は、初々しさがたっぷりだ。

 インターナショナルスクールで育ち、将来について「通訳の仕事って格好いいなあ」と思った時期もあった。「学校の先輩がメジャーリーグに行った日本人の通訳や、日本のプロ野球に来る外国人選手の通訳をしてた。野球が好きだったので、憧れたこともある」。昨年までは米国に留学し、現在は国際基督教大に通っている。「日本語よりも英語の方が得意なんですよ」。どんな質問にも、ハッキリとした返答をするすがすがしさも特長で、日本人よりも、主張をはっきりするといわれる外国人ばかりという環境で育ったからなのだろうか。

 生まれた94年、「THE BOOM」の「島唄」がヒットした翌年。4月24日に米国で誕生したが、父は前日の23日に東京・日比谷野外音楽堂でライブを行っていた。「終わってすぐに米国に向かったみたいで、間に合うかどうかギリギリだったみたいです」。父とは今も釣りに行くなど良好な親子関係を築いている。

 気になるのは、その父と同じ音楽の道へ進む可能性があるのかどうか。9日付のスポニチ紙面では「歌はあまり得意じゃない」と紹介したが「最近、家でギターを弾いて歌っていたら、父に“悪くないじゃん”と言われた」というエピソードを話してくれた。実は音楽の素質もあるのかもしれない。民族音楽に傾倒した父と同じく、三線も弾けるというので、いつか「島唄」を歌う姿を見てみたい。

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2015年9月11日のニュース