「先輩」梅沢富美男　今井さんの生きざまに喝采「あいつ、格好いいね」

ＴＯＫＹＯ　ＭＸ「バラいろダンディ」放送終了後に会見した出演陣の（左から）苫米地英人氏、梅沢富美男、橋本マナミ

　今井雅之さんが木曜レギュラーを務めていたＴＯＫＹＯ　ＭＸ「バラいろダンディ」（月～金後９・００）で共演していた俳優の梅沢富美男（６４）、長谷川豊アナウンサー（３９）、橋本マナミ（３０）らレギュラー陣が２８日、生放送終了後に会見した。

　この日は全員が喪章をつけて出演。今井さんから「先輩」と慕われ、プライベートでも親交の深かった梅沢は、「朝からいろんな番組で今井くんのことを話したけれど、このスタジオに入った時、あいつが側にいて声が聞こえているような気がした。俺は泣くのが大嫌いで、親の葬式でも泣かなかったのに、さすがに泣いちゃいましたね」と声を詰まらせた。

　同番組に誘ったのも梅沢で、今井さんは今月７日の放送まで車イスで出演していた。その後、「２週間で絶対に帰ってくるから」と話し治療に専念。だが、復帰はかなわず「悲痛な声で（抗がん剤治療が）つらいと言っていた。水を飲んで吐いていたくらいだから。でも、帰ってくるはずだと思っていた。５４歳は若い」と沈痛な面持ちで話した。

　そして、「白黒はっきりつけるヤツで、負けず嫌いだったけれど、恐れ入りましたと頭を下げられる本当の男。がんという敵に恐れ入りましたと言って旅立っていったんだと思う」としみじみ。「去年、酒を飲んだ時に、あいつは“トラは死んで皮を残し、人は死んで名を残す”と言っていた。これだけの人があいつの話を聞きにきてくれたんだし、すごくいい幕引きをしたんじゃないかな。あいつ、格好いいね」と、今井さんの生きざまを称えていた。