映画撮影予定だった…今井雅之さん「秋までは生きさせて」願い叶わず

[ 2015年5月28日 12:08 ]

4月30日、会見で「末期がん」と告知されていたことを明かした今井雅之さん

 28日に大腸がんのため、54歳の若さで死去した俳優の今井雅之さん。秋には映画の仕事が控えており「秋までは生きさせて」と話していたが、その願いは叶わなかった。

 先月30日に記者会見し、主演予定だった舞台「THE WINDS OF GOD」の降板発表を発表。医師から「末期がん」と告知されていたことを明かしていた。「生きる」をテーマに原作、脚本まで手がけた同舞台は88年からのライフワークだっただけに「生きていることがこんなにつらいと思うことはありません。役者が舞台を降りるなんて」と悔しさをにじませた。

 ただ、復帰は諦めておらず「(20日からの)関西公演か(31日の)沖縄での最終公演には」と参加したい意向を示していた。

 また、木曜コメンテーターを務めていたTOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後9・00)に出演した際には「秋に自分の映画を撮りますので、どうか映画が出来上がるのを待っていてください。そしていい脚本を書きますので」と、今秋に映画の仕事があることを明かし、「運命は受け入れる。ただ、秋までは生きさせて」と話していた。

 1日から5日まで新国立劇場で上演された「THE WINDS OF GOD」では降板を観客に直接伝えるため、毎回冒頭であいさつに立ったという今井さん。都内の病院で治療・リハビリに励んでいたが、この日、容体が急変し、帰らぬ人となった。

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2015年5月28日のニュース