美空ひばりさん最古の「柔」初商品化 65年大賞受賞時のレコ大映像

[ 2015年3月19日 05:30 ]

1965年12月25日の第7回日本レコード大賞発表音楽会で「柔」を歌う美空ひばりさん

 美空ひばりさんが代表曲「柔」を歌う最古の映像が初めて商品化される。50年前の1965年12月25日にTBSが東京・神田共立講堂から中継した「第7回日本レコード大賞発表音楽会」で初の大賞に輝いた時に披露したもの。同局には第10回以前の映像が残っておらず、当時スポーツニッポン新聞社のグループ会社が記録していたニュース映像、TBSラジオの音源、静止画を組み合わせて“最古の柔”がよみがえった。

 ひばりさんの歌唱映像は計1分超。当時28歳で、着物姿で生演奏に合わせて熱唱している。長男の加藤和也氏(43)は「いまの自分よりひと回り以上、年齢が違うのにかなり貫禄がある。新たな母の魅力の発見につながった」と話している。

 「柔」は64年11月に発表。この年開催された東京五輪で柔道が正式競技に採用されたことも追い風になり、180万枚超の大ヒット。ひばりさんの全シングル中、最多売り上げを記録した。

 映像は5月29日発売の10枚組みDVDボックス「宙 そらから」に収録される。総再生時間は約15時間。販売元の日本コロムビアによると、日本レコード大賞の模様が映像商品化されるのも初めて。このほか、TBSに現存するひばりさんに関する全番組から映像を厳選。主演した刑事ドラマ「女コロンボ危機一髪!」(85年)など女優として活動した貴重な映像も収録される。

 製作スタッフによると、「ひばりさんの魅力をもう一度残したい」と5年前から構想を練り、昨夏頃から編集に着手。和也氏も「母の映像事典といっていい作品。母が生きていたら家に友達を呼んで一緒に見ていると思う」と太鼓判を押している。

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