“絶口調”樹木希林「印象的なやり取りなし」に主演・大泉タジタジ

[ 2015年2月18日 15:57 ]

映画「駆込み女と駆出し男」完成会見であいさつする(左から)大泉洋、戸田恵梨香、樹木希林

 俳優・大泉洋(41)主演の映画「駆込み女と駆出し男」(監督原田眞人、5月16日公開)の完成報告会見が18日、都内のホテルで行われた。

 故井上ひさしさんの「東慶寺花だより」を原案にした人情時代劇で、大泉は離縁を求めて寺に駆け込んでくる女性を預かる御用宿の居候の医者見習い役。「原作にエネルギーがあって、台本もエネルギッシュ。その勢いを損なわない撮影だった。時代劇だけれど、新しいものを見た感覚にとらわれている」と充実した表情で語った。

 だが、宿の主人役の樹木希林(72)との共演について問われると、樹木が「印象的なやり取りは何にもなかった」とバッサリ。「ありますよ。撮影中はとにかく希林さんを囲んでいた。2月だったので火にあたりながら、楽しい話をして爆笑しながら待っていました」と持ち上げたが、「そこも私的なところでは何も収穫がなかったわよね」と突き放した。

 その後は樹木の独演会で、舞台となる宿ののれんやちょうちんの屋号を自ら書いたことについて、「経費節減で、いっぱい書かされた。割に合わないわよ」と不満げ。さらには、「いまだにタイトルが覚えられない」と言ってのけ、大泉だけでなく共演の戸田恵梨香らを爆笑させた。

 舌鋒は組んだ原田監督にも向き、「この人は、予算が小さくても低くてもお金をかけたように作ることができる。ちょっといやらしい場面があるから小学生には見せられないけれど、勉強になると思いましたね。見て損はない映画です」と毒舌交じりに絶賛。大泉も、「役者として存在の仕方を勉強した。希林さんはすべてのことを自分で決め、帰る時間まで決める。その後に出番があっても帰ってしまっていたこともあった」と暴露し、必死に対抗していた。

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