NHK放送総局長 「花燃ゆ」低視聴率も「少し腰を据えて」

[ 2015年2月18日 16:02 ]

 NHKの板野裕爾放送総局長が18日、東京・渋谷の同局で定例会見を開き、視聴率低迷が続く、大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜後8・00)についてコメントした。

 「花燃ゆ」は初回(1月4日)16・7%で1989年「春日局」14・3%、77年「花神」16・5%に次ぐ歴代ワースト3位発進。第2話13・4%、第3話15・8%、第4話14・4%、第5話12・8%、第6話13・3%と推移してきたが、15日に放送された第7話では自己ワーストを更新し、11・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。

 低視聴率について、記者からの指摘を受けた板野総局長は「ご指摘はごもっとも。なかなかはかばかしい数字は残せていない」と現状を受け止めた。ただ、まだまだ前半ということもあり、「少し腰を据えてやっていきたい。派手派手しい戦国時代を描いてはいるが、歴史的に重要な役割を果たした方なので、その辺の人間像をじっくりと描きながらの演出を考えていきたい」と前向きに話した。

 同局によると、同作の反響は「女性がヒロインの割には男性からの意見が多い」「最近の大河ドラマに比べ、意見は少ないが、好評の意見の割合が多い」のが特徴だという。板野総局長は「若い女性からのいい意見があり、そういったものを伸ばしながら、中高年の方々への働きかけも考えている」。担当の木田幸紀理事は「吉田松陰のドラマではなく、文のドラマであるということをもうちょっと強調していきたい。生き方に感動してもらえるように、わかりやすく、面白さをPRしていきたい」と話した。

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