オリコン ミュージックカードの合算集計取りやめ

[ 2015年1月29日 01:20 ]

 オリコン・リサーチは28日、音楽ランキングでミュージックカードの売り上げを合算集計しない方針に変更することを発表した。

 ミュージックカードとは、カードに記載された楽曲がダウンロードできるカードのこと。オリコンでは12年12月5日以降のランキングにおいて、「合算集計可能なCDが発売されていること」、「CD同様にJANコードが付与されていること」、「販売データが客観的、かつ、信頼できること」を条件にCDと同様にミュージックカードを合算集計してきた。

 しかし、「ミュージックカードを『オリコンランキング』に集計することについては、批判的な意見が増加」していたということもあり、合算の是非について検証を継続してきたという。その結果、「ミュージックカードによるダウンロード率は『音楽パッケージの販売』と認定するにはその数字が低すぎる」、「CDより安価な設定の上、複数枚のまとめ買いを誘引する作品など、社会通念上、独立した一枚のヒットとはいいがたい作品も散見され、かつ今後も同様な発売企画が進行している」などの問題点を認識したと明かした。

 そうした理由から、ミュージックカードを合算集計することは「ランキングの妥当性及び一般的な社会通念に照らして、相当ではない」と判断。15年4月6日付のデイリーランキング以降、集計の方針を変更し、ミュージックカードは販売方法に関わらず「オリコンランキング」に合算集計しないことに決めた。また、過去の集計を変更することは混乱を回避するためにしないという。

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2015年1月29日のニュース