「DOCTORS3」好調のワケ 三輪P「怖い」けど…変えない勇気 

[ 2015年1月29日 09:00 ]

「DOCTORS3~最強の名医~」主演の沢村一樹(左)と高嶋政伸(C)テレビ朝日

 テレビ朝日「DOCTORS3~最強の名医~」(木曜後9・00)が安定した人気を誇っている。パート2(2013年7月クール)から1年半ぶりの登場となったが、同局の三輪祐見子ゼネラルプロデューサーはドラマの世界観を壊さぬよう、目新しさを敢えて前面に押し出さず。「変えないのは制作者としては怖いですよね」と本音を打ち明けた。好調の裏には「ブレない強さ」と「変えないことへの勇気」があった。

 主演の沢村一樹(47)演じるスゴ腕外科医・相良浩介の活躍を描く医療ドラマ。相良は、高嶋政伸(48)演じる「卓(すぐる)ちゃん」こと森山卓とバトルを展開。民間病院・堂上総合病院の再生のため、策略を巡らす。パート1以降、自分が信じる医療のためなら時に手段を選ばない非情な一面も持つ相良の腹黒さや「んんんん!」とうなり声を上げて悔しがる卓ちゃんの憎めないキャラクターがウケている。

 今回はパート2から1年半後の設定。院長・堂上たまき(野際陽子)が世界一周旅行に出掛けている間、たまきの甥・森山が院長代理に就任。第1話から第3話(22日放送)は森山の身勝手な振る舞いに拍車がかかり、病院の評判はガタ落ち。患者が激減した堂上総合病院はどうなるのか…。

 パート3は相良にあこがれる研修医役として浅利陽介(27)が加わった以外、メーンキャストはほぼ不動。病院全体の再生がテーマになり、従来より物語のスケールはアップしたものの、大幅なリニューアルとは言いにくい。

 三輪プロデューサーは「この堂上総合病院という場所じゃないと、それぞれのキャラクターが生きてこないんです。相良先生と森山先生の対立構造が一番の見どころ。それを表現するには、この病院じゃなくちゃいけない。そこが『DOCTORS』のおもしろさなんだと(キャスト、スタッフ)全員が思っています。そこはブレないように作っているつもりです」と大幅なリニューアルをしなかった意図を語る。

 実はパート2の前のスペシャル(13年6月放送)で、メーンの舞台を堂上総合病院から別の場所に移すことを一度、検討したことがあった。「でも、おもしろくなかったんです。院長のたまきさん(野際陽子)がいて、事務長の桃井さん(小野武彦)がいて、皆川先生(伊藤蘭)がいて、ナースたちがいる。この形が大事なんだと気付かされました。ド真ん中を行こうと思いました」と振り返る。

 「HERO」「龍馬伝」などで知られる脚本家・福田靖氏もパート2終了後、パート3があるなら「誰1人欠けず全員そのまま、どこにも行かず、ここ(堂上総合病院)でやります」と宣言したという。

 主演の沢村もパート1第1話の台本を読んだ時点で「続く気がする」と手応えを感じたほど、完成された世界観。三輪プロデューサーは相良VS卓ちゃんをアニメの主人公と敵役に例え「永遠のライバル関係は変わりません」。沢村も「パート3にもなると、キャストもスタッフも本当に気心が知れていて、現場もすごく心地よい」と話している。

 三輪プロデューサーは上川隆也(49)主演の刑事ドラマ「遺留捜査」を手掛けた際、パート1(11年4月クール)パート2(12年7月クール)パート3(13年4月クール)と設定などを変え、目新しくしていった。「取り巻く環境を変えることで、主役の動き方も変わるので」。しかし、今回の「DOCTORS3」は敢えてそうしなかった。「変えないのは制作者としては怖いですよね。リニューアルする必要があるのかないのかはさておき、しないと決める怖さはあります」。そこには“ブレない強さ”と“変えないことへの勇気”があった。

 第4話(29日放送)から、ドラマは中盤に差し掛かる。地に堕ちた堂上総合病院の信頼を取り戻そうと、卓ちゃんは一発大逆転を図り、それぞれが試行錯誤する。それもこれも、相良のシナリオ通りなのか…。相良はどこまで芝居をしているのか?細かい表情まで目を凝らしたい。

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