「きょうは会社休みます。」に満足 視聴率だけでは分からない視聴者の“数字”

[ 2015年1月1日 09:08 ]

食品関連商社の元CEO・朝尾(玉木宏)と花笑(綾瀬はるか)(C)日本テレビ

 2014年に放送したドラマ中、平均視聴率トップは、先日最終回を迎えた米倉涼子主演「ドクターX」(テレビ朝日・10月クール)で22・9%、第2位は13年ぶりの復活で話題を呼んだ木村拓哉主演「HERO」(フジテレビ・7月クール)が21・3%となった。それでは視聴者の満足度という視点で見ると、今年のナンバー1ドラマは?

データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」によると(2014年1月~12月に放送された20時台~22時台の現代劇、接触数50以上のもので集計、3000人調査)、2014年満足度ナンバー1ドラマは10月クールに放送された、綾瀬はるか主演「きょうは会社休みます。」で4・074(5段階評価)、2位は僅差で「ドクターX」の4・061となった。また上位10番組で、4位に「Nのために」(TBS)4・022、9位に「信長協奏曲」(フジテレビ)3・90と、4番組が入り、10月クールドラマの満足度の高さがうかがえる。

 3位は1月クールに放送された三浦春馬主演の「僕のいた時間」(フジテレビ)で4・035。このドラマはALSという難病にかかった青年のヒューマンドラマで、平均視聴率は10・1%と高くはなかったが、満足度では3位と視聴者の評価は高かった。

 5位は4月クールに放送された小泉今日子・中井貴一主演の「続・最後から二番目の恋」(フジテレビ)で4・017。12年に放送された大人のラブストーリーの続編で、平均視聴率では12・9%だったが、視聴者の満足度は高いものだった。

 視聴率と満足度は相関関係にあるともいえるが、高視聴率だからといって満足度も高いとは限らない。そこが面白いところで、広く見られたドラマも観賞に値するが、映画のように“自分だけのお気に入り”があってもいい。2015年のドラマも、視聴者が「見て良かった」という満足度、質の高いドラマが多く放送されることを期待したい。

 ◆満足度順位
▼1位 きょうは会社休みます。(日テレ、満足度4.07)▼2位 ドクターX(テレ朝、4.06)▼3位 僕のいた時間 (フジ、4.03)▼4位 Nのために(TBS、4.022)▼5位 続・最後から二番目の恋(フジ、4.017)▼6位 花咲舞が黙ってない(日テレ、3.98)▼7位 ルーズヴェルト・ゲーム(TBS、3.96) TBS 4月期 3.96(フジ 3.91)▼9位 信長協奏曲(フジ 3.90)▼10位 HERO(フジ 3.89)

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2015年1月1日のニュース