ロンブー淳 タレント初のBPO取材!痛感「誤解していました」

[ 2014年11月15日 18:20 ]

「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳

 お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(40)が放送倫理・番組向上機構(BPO)を取材する様子が15日、TOKYO MX「淳と隆の週刊リテラシー」(土曜後5・00)で放送された。2003年に設立されたBPOをタレントが直撃するのは史上初。誤解を痛感するなど、充実の取材になった。

 テレビ朝日「ロンドンハーツ」(火曜後9・00)など、どちらかと言えば視聴者からのクレームが多いと思われる淳が、BPOに足を踏み入れた。

 東京・千代田区のビルに入る前は「ドキドキ」。事務局に通されると「意外とコンパクトなんですね」。視聴者対応の電話は約30台。会議室は番組審議委員9人が円になって座る程度で「ここも思ったより小さいですね」という広さ。

 淳は、BPO専務理事・三好晴海氏とBPO理事・事務局長の高橋宗和氏にインタビュー。

 1980~90年代、テレビのヤラセ問題が多発。放送局は当時の郵政省から行政指導を受けたが、自分たちでチェックしようとNHKと民放連が同意して作られたのがBPO。公式サイトには「放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する第三者の機関」とある。

 淳は自身も含め「誤解している人、多いと思うんですよね。BPOができたことで、テレビが表現しづらくなっていると」と水を向けると、三好氏は「放送局の方から言うと、BPOの審議に入ると社を挙げて大変なことになるんだという感覚が多くなっているような感じはします」と語った。

 さらに三好氏は、視聴者も「BPOに言いつければ、自分が悪いと思ったこと全部、改善されるものだと勘違いをなさっている」と指摘。淳は「番組を終わらせる機関ではないということですよね」と納得した。

 視聴者からの意見は各局のBPO担当に約2週間ごとに通知。三好氏らが直接、テレビ局に出向き「この番組、もう少し改善を」などと言うことはなく、淳は「全然、誤解していました。BPOに怒られたくないから(制作現場が)ブレーキを踏むことが問題。BPOはブレーキを踏みなさいと言っているわけではないということですよね。これが聞けただけで、きょうの話はものすごく充実。来て、よかった」と満足げだった。

 ジャーナリストの上杉隆氏(46)は「自浄作用が働くはずが、結果として自主規制になった」と指摘した。

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2014年11月15日のニュース