市村正親 胃がん克服の復帰舞台初日に「ドキドキ 私もウブだな」

[ 2014年11月8日 17:38 ]

笑顔を見せる市村正親

 俳優の市村正親(65)が8日、東京・帝国劇場で開幕するミュージカル「モーツァルト!」(12月24日まで)の初日囲み取材にダブルキャストで主演を務める井上芳雄(35)、山崎育三郎(28)らと出席した。7月に胃がんで公演中のミュージカル「ミス・サイゴン」を途中降板し、腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた市村はこの日が舞台復帰。

 初日開幕を前に市村は「新人のようにちょっとドキドキしています。まだまだ私もウブだなと。舞台では一生懸命に厳格な父親を演じられると思うが、私生活ではデレデレの父親です」と笑顔。手術から約3カ月でのスピード復帰となったが、「皆さんのおかげでここまで来られたと痛切に感じています。感動です。言葉には言い表せないぐらい。もう一回舞台に立てるんだなと」としみじみ。

 初日公演では、妻で女優の篠原涼子(41)と長男(6)も観劇予定。篠原からは「あまり無理しないように」と声をかけられたといい、「(家族は)静かに支えてくれた。その期待に応えられるように、見に来てくださったお客様のためにモーツァルトの世界を生きたい」と話した。

 井上は父親役の市村とともに、02年の日本初演から出演。本作で卒業となる井上は「ハグはできませんでしたけど、固い握手は交わしました。市村さんが稽古場にいてくださるだけで全然違う。(復帰が)本当にうれしかった。前より元気になっていて、どうなっているんだろうって思うぐらいの驚きだった」と市村の復帰を喜びつつ、「リターンしたいって言われるぐらいのファイナルにしたい」と意気込んだ。

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2014年11月8日のニュース